実績のある三塁手2人が球団オプションを破棄される。1600万ドルと1300万ドル
ジャスティン・ターナーとエバン・ロンゴリアは、2人とも、球団オプションを破棄された。それぞれ、来シーズンの年俸1600万ドル(解約金200万ドル)と年俸1300万ドル(解約金500万ドル)だ。ターナーはロサンゼルス・ドジャース、ロンゴリアはサンフランシスコ・ジャイアンツからFAとなった。
彼らは、どちらも右打ちの三塁手だ。オールスター・ゲーム選出は2度と3度、来シーズンの年齢(6月30日時点)は38歳と37歳。ここ2シーズンのOPSは、ターナーが.832と.788、ロンゴリアは.833と.767なので、数値はよく似ている。
ただ、ターナーが151試合と128試合に出場したのに対し、ロンゴリアの出場は両シーズンとも90試合に届かなかった。
ターナーは、昨シーズンが出塁率.361に27本塁打と22二塁打、今シーズンは出塁率.350に13本塁打と36二塁打だ。ホームランは減っているものの、長打の本数は変わらず――三塁打は両シーズンとも0本――出塁率も悪くない。また、30歳目前にブレイクするまで、ターナーは、内野のユーティリティだった。ドジャースには、複数のポジションをこなすレギュラークラスの選手が少なくない。金額さえ折り合えば、その一人にターナーを加えてもおかしくない。
一方、ロンゴリアは、健康を維持できれば、まだ30本近いホームランを打てそうだ。ここ2シーズンとも、ホームラン1本当たりの打数は19.5に満たなかった。ちなみに、ターナーは、19.7打数/本と36.0打数/本だ。
起用法としては、左打者との併用が考えられる。ノンコンテンダーのチームなら、レギュラーもあり得る。シーズン前半にロンゴリアが好成績を収めた場合、夏のトレードで放出し、見返りに若手を得ることも可能だ。ポジションは、2008年に新人王を受賞して以来、キャリアを通してほぼ三塁しか守っていないが、三塁手以外でも、一塁手とDHなら務まるだろう。
ノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)がオプト・アウトしなかったこともあり、今オフのFA市場に大物の三塁手は見当たらない。ターナーとロンゴリアを除くと、三塁のレギュラーあるいは準レギュラーとしてプレーできそうなのは、ブランドン・ドゥルーリーくらいだ。マット・カーペンターは、47試合で15本のホームランを打ったが、サンプル数が少ない上、三塁を守ったのは2試合に過ぎなかった。
なお、アレナードのオプト・インについては、こちらで書いた。