ゴーン氏“変装”の作業着メーカーに問い合わせ殺到
日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が3月6日午後、拘留先の東京拘置所から保釈された際に着ていた“変装衣装”が話題になっている。作業着姿で、屋根に脚立を載せたスズキの軽自動車「エブリイ」に乗車。カリスマ経営者らしからぬ変装姿が注目を浴びた。
ネットでは、ネットでは、ゴーン氏の作業着がどのメーカーのものなのかの特定をするユーザーもおり、上着は、ジーベックという広島県のメーカーの「1260」という製品だという指摘が多数あった。
筆者がジーベックに問い合わせたところ、「写真を見る限りは、おそらく当社のもの、1260ではないか」と担当者。色は「チャコールグレー、25番色ではないか」と話す。この作業着とセットのズボンもあり、スラックスタイプと、脇ポケットが付いたカーゴタイプの2種類あるが、ゴーン氏が着ていたものがどちらのタイプかは、「下半身はあまり写っていなかったため分からない」という。
ゴーン氏の変装姿が放送されて以来、同社には代理店などから「御社の製品ではないか?」と問い合わせが相次いでいるそうだ。ただ現状、「受注にはほとんど影響がない」という。「今後どうなるかな? 静観している状態。これで売り上げが上がればいいとは思っているのですが……」。
また、ゴーン氏がブルゾンの上から羽織っていた黄色い安全ベルトは、ミドリ安全(東京都)のものではないかと指摘されている。ミドリ安全にも取材したが、「当社の商品か確認できないのでコメントできない」とのことだった。
「N」のロゴが付いた帽子は、埼玉県の鉄道車両整備会社・日本電装のものだと判明している。同社は「なぜうちの帽子を」と困惑した、とBuzzFeed Japanなどが伝えている。
ゴーン氏の作業着一式は、ゴーン氏の弁護人からの依頼された埼玉県内のリフォーム会社の社長が、当日朝に調達したものだと報道されている(スポーツ報知の記事)。ゴーン氏本人は変装を面白がっていたという。弁護団の高野隆弁護士は8日、「すべて私が計画して実行したもの」とブログで打ち明けた、ゴーン氏や協力者に謝罪している。