美容整形依存症にならないために。「過去の自分と勝負する」
近年美容整形は、「きれい」「かわいい」「エイジングケア」の手段のひとつとして多くの人たちに利用されていますよね。
昔ほど縁遠いものではなくなってきました。
自己表現や自信を高める手段として活用する場合もあるでしょう。
しかし、際限なくお金を美容整形に突っ込んでしまう人々が一定数いるのも事実。
自己改善のための手段としては良い側面もありますが、過度に依存して美容整形を繰り返してしまうことには身体的リスクが伴うことを忘れてはなりません。
・自分に自信を持ち、自己肯定感を高める
・自分をの見た目を効率敵に高めるための手段のひとつとして活用する
・自分の努力だけではどうにもならない場合の対処法の一つとする
など、ある一定の目的をもって上手に活用するのなら、「美容医療」とうまく付き合っていると言えますが、中には際限なく美容医療を受けて「依存症」のような状態に陥ってしまう人も少なくありません。
際限なく施術を受けたいと希望する中で、良心的な医師に巡り合っているなら「ここの施術はもう受けない方がいいよ」と、忠告してくれたり止めてくれたりもしますが…
悲しいかな、中には営利主義の医師が存在するのも事実。そのような医師が主治医であれば「依存症」の患者は、体のいい「カモ」であること間違いなしです。
今回は、長年美容医療の現場で見てきた中で、「美容整形依存症」になりがちなタイプについて解説します。
※筆者の経験談によるもので、統計的な数値や事実としての証明がなされているわけではありません。
依存症になりがちな思考は「〇〇みたいになりたい」
長年美容医療の現場で働いてきた経験から見えてくるのは、「依存症になる人」と「依存症にならない人」には違いがあるなという印象があります。
依存症に陥る人々は、「〇〇になりたい」というような思考を持っています。例えば、「モデルのようなスタイルになりたい」や「有名人の〇〇ように美しくなりたい」というビジョンを持って美容医療を受けに来る人です。
「あの人みたいになりたい」という願望は、自分自身を他人と比較するものです。
目標とするあの人に近づけるように、際限なく美容医療で形容的な追求をしてしまいます。また、「あの人」というその基準が変わるとともに新たな手術や施術を求めるようになります。
このような比較思考は、満足を得ることが難しく、さらなる整形を求める悪循環に陥りやすいのです。
美容医療を上手に活用する人は具体的な目標を持っている
一方で、「〇〇みたいな目になりたい」といった、具体的で実現可能な目標を持つ人は、比較的上手に美容医療と付き合えるなという印象です。
この思考は他人と自分を比べるのではなく、特定の特徴を自分に取り入れようとするものであり、理想的な自己像のために「何が必要か」を見定めているので、自己改善のための前向きなアプローチとして上手に美容医療を活用しています。
美容整形だけではなく、エイジングケアでも同じですね。
「ここの小じわが取れれば…」
「肌のくすみを取りたい」
などは、ゴールが明確なので際限なく美容医療に投資しつづけるということにはつながりにくいようです。
過去の自分との比較がカギ
重要なのは、「他人と比較」するのではなく、「過去の自分」と比較することです。
自分にとって理想的な変化を感じることができれば、整形や施術を受けることに対する視点も変わります。
過去の自分を客観的に評価して「ここだけ何とかなれば」と具体的に目標を掲げることで「ここが良くなった!」と目標到達の達成感も得ることができます。
自分にとって100点や120点に到達するのが目標ではなく、過去の「気になる箇所」が「気にならなくなれば」OK!
完璧を目指しすぎると、際限ない沼にはまってしまうリスクは非常に高くなります。実際に「依存症ぽいな…」と思う人達は、理想に対する完璧主義の人が多買った印象です。
「ここがあと1mmくらい満足していないの…」
と、おっしゃるようなレベル…
正直なところ依存症になる方には「誰もそんなところ見ていないよ…」というような細かなところにまでこだわりを持つタイプが多かったように感じます。
そして、1カ所がメンテナンス終了したら「次はここのバランスも気になってきて…」と次々と理想とする全体像を追求しながら、施術を繰り返します。
「過去の自分と比較」して「気にならなくなった!」という部分で満足し、「目標を達成したかどうか」で考えると依存症に陥るリスクを減らすことができると言えそうです。
まとめ
美容整形は、自分自身を磨き、自信を高めるための有効な手段である一方で、過度な依存に陥るリスクも伴います。依存症に陥る人々は、「〇〇になりたい」という他人との比較思考を持ち、自分を見失ってしまうことが多い印象です。
その結果、際限なく施術を受け続け、満足感を得られずに悪循環に陥ってしまうのでしょう。
しかし、具体的で実現可能な目標を設定し、「過去の自分」と比較することで、依存症へののリスクを軽減することができるはずです。
自分の成長や変化を実感し、満足できるポイントを見つけることが重要です。過去の自分を客観的に評価し、「ここだけ何とかなれば」と明確な目標を掲げることで、整形や施術に対する視点をポジティブに保てるはずです。
結局のところ、美容整形は自分をより良くするための手段であり、完璧を求めるあまり際限のない追求に走ることは避けたいですよね。
コンプレックスが「気にならなくなった」という実感を得ることで、自己改善の道を楽しみながら、健康的な美を追求していくことができるでしょう。
過去の自分と向き合い、自分自身の変化を実感することが依存症にならないための鍵と言えそうです。