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伊藤匠七段、対局数・勝数でトップ 史上最高勝率ペースの藤井聡太八冠、現在12連勝中

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 2023年度の将棋界も、そろそろ終盤戦を迎えます。

 成績ランキングで対局数、勝数部門のトップを走るのは伊藤匠七段。ここまで35勝11敗(勝率0.761、14連勝達成)という好成績です。

 伊藤七段は今年度竜王戦で勝ち進み、初のタイトル戦登場。七番勝負では同い年の藤井聡太竜王(八冠)に挑戦し、4連敗のストレートで敗退しましたが、棋王戦でも現在勝ち進み、あと3連勝で藤井棋王への挑戦権を獲得できます。

 12月11日には挑決進出をかけ、兄弟子の本田奎六段と敗者復活戦を戦います。

 藤井八冠は今年度ここまで6つのタイトル戦(叡王戦、名人戦、棋聖戦、王位戦、王座戦、竜王戦)と、1つの一般棋戦(日本シリーズ)を制しています。

 藤井八冠は残る2つのタイトル戦(王将戦、棋王戦)と3つの一般棋戦(銀河戦、朝日杯、NHK杯)も制すると、今年度参加棋戦全制覇となります。

 藤井八冠の公式戦成績はここまで32勝5敗(勝率0.865)。並み居る強敵を相手に容易に負けず、驚異のハイアベレージです。

 藤井八冠は1967年度に中原誠16世名人(当時五段)が記録した史上最高勝率(0.855)更新の可能性を残しています。

 藤井八冠は八冠達成後、公表されている記録上ではまだ1度も負けておらず、現在12連勝中です。これから放映される銀河戦でもし勝っていれば、連勝記録はさらに伸び、佐々木大地七段が今年度記録した15連勝に迫ることになります。

 藤井八冠はNHK杯3回戦では久保利明九段と対戦。もしそこで勝てば次戦は伊藤七段との対戦になります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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