Apple Watchセルラー版の月額料金ってどれぐらい?
Apple Watchセルラー版の維持費、月額料金について解説しています。
もっともスマートウォッチらしい機種
Apple Watchは皆さんご存じの通り、今あるスマートウォッチの中でも頭一つ抜けた人気を誇るスマートガジェットです。
このApple Watchの製品展開でちょっとユニークなのはスマートウォッチ単体でも通信可能な、携帯電話回線モデムを内蔵した機種にかなり力を入れている点です。
他社のスマートウォッチの場合にはスマートウォッチ単体でインターネットに接続したり、通話を行ったりする機能を搭載するモデルはまだまだ少数派です。
通話機能あり、的な記載をしてある機種でも、多くの場合はスマートフォン本体とBluetoothで接続して実際の通信はスマホ側で行なう仕組みをとっています。
この切り口でもApple Watchが今一番スマートウォッチのイメージにマッチしやすい機種、と言えるかもしれませんね。
さて、Apple Watchの携帯電話回線経由でネットにも接続可能なモデル、セルラーモデルを利用する際、利用料金の方はどうなるのでしょうか。
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Apple Watchセルラー版側にも電話番号を持つ方法
Apple Watchは通常その機能を有効化するために必ずiPhoneを使う必要があります。また、リンクしてその機能をフル活用するためにもiPhoneが必須です。
こういった関係もあってか携帯電話回線を利用する場合のリンク方法とかプランの契約内容でも、iPhone側の「主回線」に紐付けた「補助回線」的な使い方をすることになります。
このためApple Watch向けのプランはiPhone側の主回線の「オプション」的なポジションのプランになります。この辺りを確認します。
Apple Watch向けオプションと料金
現在Apple Watch向けのオプションとしては次の6つのブランド(4キャリア)が対応しています。
いずれのブランドでもオプションの価格はかなり抑えられていることが分かると思います。
Apple Watchほぼ単独の状態で携帯電話回線を利用でき、新しい電話番号ももらえるタイプのプランはauだけが提供しています。この「ウォッチナンバープラン」も利用料金は385円/月。通信データ量は250MB限定。通話料金は22円/30秒となります。
残念ながら2024年春時点では格安SIMでApple Watch向けのプラン・オプションを提供してくれているブランドはありません。
Apple Watchセルラー版を「らしく」使うためのアレコレ
Apple Watchはauのプランを利用すれば単体でもスマートウォッチらしい機能を利用できるようにはなります。
ですが、やはりスマートウォッチはそれ単体で利用する範囲だと、それらしい、いわゆる「スマートな機能」のすべてをフルに活用するのは若干難しくなっています。
やはり何らかのスマートフォンとリンクしてより高度な機能をスマホ側で活用するように出来ていると考えた方がいいでしょう。
情報の確認一つを取っても、Apple Watchを含むスマートウォッチの画面の小ささがネックになりますよね。
ですので、Apple Watchもスマートウォッチらしくフルに活用するためにはiPhoneと併用することが大前提だ考えた方がいいでしょう。
スマートフォンを持っていないユーザーがいきなりApple Watch+iPhone生活を始めるケースは希だとは思いますが、上のような理由からApple WatchはiPhoneと組み合わせて使うことが必須と考えた方がいいガジェットです。
利用料金もApple Watch分だけではなくiPhone維持のための料金が合わせて発生することは意識しておきましょう。
基本的な考え方は、スマホの携帯電話プランの料金+385円または550円が月々の支払いになるイメージですね。既にiPhoneを使っている方はプラスαで385円or550円がかかる形です。
通信データ量に関してはApple Watch単体の消費量は知れていますので、通信データ量の増量は通常は不要です。
Androidスマホユーザーはスマホ本体もiPhoneを用意する必要があります。携帯電話プランは従来のものを流用できますが、Apple Watchの他にiPhone本体購入の予算も必要です。
まあ、キャリア各社がiPhone本体をお得に購入できる仕組みを準備していますのでそれらを上手に使いましょう。
中古のiPhoneを購入する際にはiOS 17がサポートしない機種が出始めていることには注意してくださいね。iPhone 8は遂に最新バージョンの対応機種から外されました。
ちなみに著者は使い始める前まではスマートウォッチ否定派でした。「腕時計」と考えるならばバッテリーが全く持ちませんし、時間確認するだけならスマホ持ってればいいじゃないかと。
ですが使ってみたら意外と気にならず便利に使えるものでちょっと驚きでした。時間確認の時にも腕に時計があるのはやっぱり楽ですし、バッテリー持ちに関しては既にスマホで数日おきの充電に慣れさせられてしまっていたからのようです。
ヘルスケア目的だけでも意外と便利なものでした。
そもそもセルラーモデルにするかどうかの基準
Apple Watchセルラー版をiPhoneと必ずペアで運用し、「単独でのネット接続を行なわない」ような使い方、現時点でのより一般的なスマートウォッチの使い方とも言えますが、こういった使い方をするならば「Apple Watch側で何らかの利用料金が発生することはありません」。
ただこの使い方をするならApple Watchはセルラー版である必要はなく、GPSモデルの方で十分と言うことになります。セルラーモデルとGPSモデルにはそれなりに大きな価格差がありますので、Apple Watchをどう使うかをキチンと意識してモデルを選ぶようにしましょう。
Apple Watchを付けていてもポケットにiPhoneを入れておくのが全く気にならない、Apple Watch単体でスマートな機能を使うことはない、と言う場合にはGPSモデルでも十分でしょう。
それに対しApple Watch単体でもスマートガジェットらしい機能が使いたい、運動のシーンなど出来るだけ荷物を減らして身軽な状態でApple Watchの機能をフルに活用したい、スマートウォッチ単体で近未来感を味わいたい、といったユーザーはセルラーモデルを選ぶとより幸せになれるかもしれませんね。
こちらの使い方をする場合には、Apple Watchスタンドアローンでも通話・通信が行えるようにする必要があります。このためには大手キャリアが準備しているスマートウォッチ向けのプランを契約する必要があり、その分の利用料金が発生するようになる点には注意が必要です。
ただ、スマートウォッチ自体の通信データ量が限定的なことや使い方の関係などから、追加で必要になる料金は各社ともかなり安く抑えられています。