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大谷翔平がオールスターMVPならDHの受賞は史上初!? テオが受賞すればHRダービー優勝&MVPは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
テオスカー・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)Jul 15, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今年のオールスター・ゲームに、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、ナ・リーグの「2番・DH」として出場する。ア・リーグのDHは、5番のヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)だ。

 DHありのオールスター・ゲームは、1989~2005年の奇数年、2008年、2010年以降――2020年は開催されず――なので、今年が24試合目。これまで、DHとして先発出場し、MVPを受賞した選手はいない。

 ただ、オールスター・ゲームMVPのうち、1995年のジェフ・コーナインと昨年のエリーアス・ディアス(コロラド・ロッキーズ)は、代打→DHだ。

 2人とも、8回表に代打として起用され、勝ち越しとなるホームランを打った。コーナインの2打席目はなかったが、試合が終わるまで、他の選手と交代はしていない。ディアズも交代はせず、9回表は三振を喫した。

 一方、大谷のチームメイト、「8番・センター」のテオスカー・ヘルナンデスが受賞すれば、同じ年にホームラン・ダービー優勝とオールスター・ゲームMVPは、1991年のカル・リプケンJr.と2003年のギャレット・アンダーソンに続く、史上3人目となる。

 また、今年選出されている選手のうち、ア・リーグの「7番・一塁」として出場するブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、2021年のオールスター・ゲームでMVPに選ばれている。

 2度目の受賞なら、史上最多。1963年と1968年のウィリー・メイズ、1974年と1978年のスティーブ・ガービー、1981年と1984年のゲリー・カーター、1991年と2001年のリプケンJr.、2014~15年のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)に並ぶ。

 なお、大谷のこれまでのオールスター・ゲームについては、こちらで書いた。

「大谷翔平がオールスターの1打席目に対するのは3年前のサイ・ヤング賞投手。過去の対戦結果は…」

 テオスカーのホームラン・ダービー優勝については、こちら。

「ホームラン・ダービー優勝と同じ年に本塁打王は10人。今年優勝したテオは前半19本、大谷と10本差」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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