日本のはるか南東に、新たな気になる低圧部が発生する予想
台風11号は非常に強い勢力で華南へ
台風11号は、きょう6日(金)午後3時現在、中心気圧925hPa、最大瞬間風速70メートルとなっていて、猛烈な勢力から非常に強い勢力にランクダウンしました。とはいえ非常に危険な勢力で、まもなく華南を直撃する見込みで、甚大な影響が懸念されます。
日本のはるか南東に、新たな気になる低圧部が発生へ
タイトル画像をみると、日本の南海上の雲域の中に熱帯低気圧が解析されていますが、この熱帯低気圧はあす7日(土)午前9時の予想天気図にある通り、低圧部に姿が変わる予想です。
低圧部とは周囲より気圧が低く、雲の循環はありますが、中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、一般には、中心付近が解析される熱帯低気圧よりは勢力が衰える方向と考えられます。あさって8日(日)午前9時も低圧部予想で、どうやら今後はあまり発達することなく、沖縄方面を西進する予想が確からしくなってきました。
一方、日本のはるか南東の海上には、新たな低圧部が発生する予想です。これは何も解析がないところから低圧部が発生するということで、今後はさらに発達傾向を示す可能性があります。今のところ、あさって8日(日)午前9時でも低圧部の予想ですが、諸外国を含む種々の計算では、熱帯低気圧が顕在化し、しかも勢力を強めながら来週後半にかけて、日本の南に向かって舵を切る予想も多くなっています。今後に向けて、非常に気になる低圧部の発生といえるでしょう。
低圧部は週明けに沖縄付近を西進か
上図は、週明け9日(月)午後3時の雨や風の予想です。比較的スケールの大きな低圧部の渦巻きが沖縄付近に近づいて、その後も中心付近はあまりまとまらず、西進を続ける予想です。ですから、台風となるような予想はほとんどなくなりましたが、活発な雨雲が南西諸島にかかり、風もやや強まる予想となっていますので、低圧部の今後の動向にご注意ください。