【韓国グルメ】いまさら聞けない……「サムギョプサル」って何!基本的な食べ方からアレンジまで
「韓国料理」と聞いて、真っ先に思い浮かぶものは何ですか。
ひと昔前まで、韓国語そのままの名称で呼ばれる料理(あるいは食べ物)はそれほど多くありませんでした。キムチやビビンバ、プルコギなどがその例です。2003年の“冬ソナ”韓流ブーム、それに続いたK-POPブーム以降、スンドゥブ、サムゲタン、キンパ、チャプチェ、カンジャンケジャンなど韓国語読みで表記されるメニューが増え、「サムギョプサル」もそのひとつとなりました。
ただ、言葉自体は聞いたことがあっても、興味がなければどんなものなのか分かりません。「きょう、サムギョプサル食べに行かない?」と誘われたけれど、「あれって、どこの料理だっけ……」と考えてしまった方、「サムギョプサルって何?」と聞き返す前に、ぜひこの記事を読んでみてください。
■サムギョプサルとは
韓国の豚バラ焼肉です。漢字では「三(サム)層(ギョプ)肉(サル)」と書きます。韓国では70年代後半から首都圏を中心に普及し、その後、80年代序盤にかけて全国的に広がっていきました。
鉄板が山の形をしていたり、少し斜めになっていたりと、肉の余分な脂が落ちるよう工夫されています。サムギョプサルは辛くない韓国料理なので、辛いものが苦手でも食べやすいのが特徴です。
■サムギョプサルの基本的な食べ方
焼き方は日本の焼肉とさほど変わりませんが、まず肉のかたまりを鉄板の上に並べ、焦げ目がついたところで、ハサミを使って食べやすい大きさにカットします。お店では店員さんがしてくれることも多いです。お好みでキムチやニンニクも一緒に焼きます。肉の脂がキムチに染み込むように配置するのがポイントです。
焼いた後は→手の平にサンチュをのせ、ごま油と塩のタレにつけた肉をその上に置きます。そして、キムチやニンニク、ネギサラダなどをトッピングし、韓国味噌(サムジャン)を少しのせて一口で食べます(頰張ります)。エゴマの葉や米(ライス)をのせるのも定番です。
■サムギョプサルのアレンジメニュー
2000年代前後からサムギョプサルの種類が多様化していきました。韓国料理にはチーズとの相性がよいものが多く、チーズサムギョプサルも代表的なアレンジです。その他、ワインサムギョプサル、ハーブサムギョプサル、トック(餅)サムギョプサル、テペサムギョプサル(カンナで削ったような薄い肉)、エビロールサムギョプサルなどが登場し、「流行っては次のものが来る」を繰り返しています。
韓国にはサムギョプサルの専門店が街のいたるところに存在します。しかも朝まで(から?)開店しているお店も多いので、私(筆者)も若い頃は、朝まで遊んで、そのまま“モーニング・サムギョプサル”……なんてこともありました。また、これは私の周りだけかもしれませんが、“人数分+1人前”を注文するのがあたりまえでした(例えば、3人であれば4人前を注文する)。
日本には、サムギョプサル定食を提供するお店があるので、ランチに“ひとりサムギョプサル”を楽しむのもよいですね。