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メッツはミラクルを起こすのか。初回に無死二、三塁を凌ぎ、その裏にアロンゾが3ラン本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
ピート・アロンゾ/捕手はウィル・スミス Oct 18, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨーク・メッツは、あと1敗を喫すると、ポストシーズン敗退となる。

 10月18日(日本時間19日)、1勝3敗で迎えたリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦に、メッツは、いきなりピンチを迎えた。大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)のシングル・ヒットに続き、ムーキー・ベッツの打球をライトのスターリング・マーテイが惜しくも捕球できず――記録は二塁打――無死二、三塁となった。

 けれども、デビッド・ピーターソンは、ドジャースに得点を許さなかった。テオスカー・ヘルナンデスを遊撃ゴロ、フレディ・フリーマンを一塁ライナーに仕留め、トミー・エドマンから三振を奪った。

 その裏、フランシスコ・リンドーアのシングル・ヒットとブランドン・ニモの四球で無死一、二塁としたメッツは、マーク・ビエントスがレフト・フライに倒れた後、ピート・アロンゾがセンターへホームランを打った。

 スタットキャストによると、推定飛距離は432フィート。今年のポストシーズンのホームランのなかでは、ジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)の439フィートに次ぎ、ウィル・スミス(ドジャース)と並ぶ。スタントンとスミスのホームランは、それぞれ、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第1戦とディビジョン・シリーズ第4戦だ。

 メッツは、勝てばディビジョン・シリーズ進出、負けるとポストシーズン敗退となるワイルドカード・シリーズ第3戦に、2点リードされて9回表を迎えた。そこから4点を挙げ、4対2でミルウォーキー・ブルワーズを下した。この時、0対2から3対2と逆転したのは、アロンゾのホームランだった。

 2回表、メッツは、2死一、三塁からのワイルド・ピッチで1点を取られた。だが、3回裏、アロンゾとジェシー・ウィンカーの四球に続き、マーテイの二塁打で2得点。さらに、2死からの3連打、フランシスコ・アルバレスのシングル・ヒット、リンドーアの三塁打、ニモのシングル・ヒットにより、スコアを8対1としている。

 これを書いている時点では、3回裏が終わったところだが、第7戦はともかく、第6戦が行われる可能性は高そうだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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