メッツはミラクルを起こすのか。初回に無死二、三塁を凌ぎ、その裏にアロンゾが3ラン本塁打
ニューヨーク・メッツは、あと1敗を喫すると、ポストシーズン敗退となる。
10月18日(日本時間19日)、1勝3敗で迎えたリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦に、メッツは、いきなりピンチを迎えた。大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)のシングル・ヒットに続き、ムーキー・ベッツの打球をライトのスターリング・マーテイが惜しくも捕球できず――記録は二塁打――無死二、三塁となった。
けれども、デビッド・ピーターソンは、ドジャースに得点を許さなかった。テオスカー・ヘルナンデスを遊撃ゴロ、フレディ・フリーマンを一塁ライナーに仕留め、トミー・エドマンから三振を奪った。
その裏、フランシスコ・リンドーアのシングル・ヒットとブランドン・ニモの四球で無死一、二塁としたメッツは、マーク・ビエントスがレフト・フライに倒れた後、ピート・アロンゾがセンターへホームランを打った。
スタットキャストによると、推定飛距離は432フィート。今年のポストシーズンのホームランのなかでは、ジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)の439フィートに次ぎ、ウィル・スミス(ドジャース)と並ぶ。スタントンとスミスのホームランは、それぞれ、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第1戦とディビジョン・シリーズ第4戦だ。
メッツは、勝てばディビジョン・シリーズ進出、負けるとポストシーズン敗退となるワイルドカード・シリーズ第3戦に、2点リードされて9回表を迎えた。そこから4点を挙げ、4対2でミルウォーキー・ブルワーズを下した。この時、0対2から3対2と逆転したのは、アロンゾのホームランだった。
2回表、メッツは、2死一、三塁からのワイルド・ピッチで1点を取られた。だが、3回裏、アロンゾとジェシー・ウィンカーの四球に続き、マーテイの二塁打で2得点。さらに、2死からの3連打、フランシスコ・アルバレスのシングル・ヒット、リンドーアの三塁打、ニモのシングル・ヒットにより、スコアを8対1としている。
これを書いている時点では、3回裏が終わったところだが、第7戦はともかく、第6戦が行われる可能性は高そうだ。