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在日米軍、新型コロナ対策の警戒レベルを引き下げ

高橋浩祐米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員
健康保護態勢の警戒レベルを引き下げた在日米軍のサイト(筆者が画面をキャプチャー)

在日米軍のシュナイダー司令官は6月12日、同日正午をもって日本に駐留する全部隊に対し、新型コロナウイルスの健康保護についての警戒レベルを、5段階のうち2番目に高い段階「チャーリー」から3段階目の「ブラボー」に引き下げた。

チャーリーは「重大」(substantial)、ブラボーは「中程度」(moderate)をそれぞれ意味する。在日米軍は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月25日に警戒レベルをチャーリーに引き上げていた。

(出典:米陸軍公衆衛生センター)
(出典:米陸軍公衆衛生センター)

在日米軍は6月12日に公式ホームページ上に掲載した声明の中で、「施設と基地司令官は引き続き、各管轄地域の状況を評価する。そして、必要な場合には、在日米軍司令部の基本保護態勢レベルであるブラボーからより厳しいレベルに引き上げる権限を有している」と注意を促している。

また、「在日米軍司令部に関係するすべての基地職員は、各地域の方針と自らが所属する各施設の健康保護態勢レベルが、どのように自分たちに影響を与えるのかについて十分に理解するため、所属する各指揮系統の指示に従って業務を遂行することが望まれる」と述べている。

(参考記事:在日米軍、新型コロナ緊急事態宣言を6月14日まで延長。日本政府の一部解除判断に影響か

米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員

英軍事週刊誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」前東京特派員。コリアタウンがある川崎市川崎区桜本の出身。令和元年度内閣府主催「世界青年の船」日本ナショナルリーダー。米ボルチモア市民栄誉賞受賞。ハフポスト日本版元編集長。元日経CNBCコメンテーター。1993年慶応大学経済学部卒、2004年米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールとSIPA(国際公共政策大学院)を修了。朝日新聞やアジアタイムズ、ブルームバーグで記者を務める。NK NewsやNikkei Asia、Naval News、東洋経済、週刊文春、論座、英紙ガーディアン、シンガポール紙ストレーツ・タイムズ等に記事掲載。

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