トリプル台風の行方と、最も気になる熱帯低気圧から変わる台風(25号)の北上
トリプル台風の行方は?
現在、日本の南方海上には3つの台風、トリプル台風が発生しています。このうち南シナ海にある台風22号は、今後も南西方向へ進み、あす12日(火)午前9時までには、ベトナム沖で熱帯低気圧に変わるため、日本への影響はありません。
またフィリピン北部に接近中の強い台風23号も、今夜にかけてフィリピン北部を通過したあと、台風22号を追いかけるように南シナ海を西進する見込みで、この台風の日本への影響もほとんどないと思われます。
一方、台風24号は、あさって13日(水)にかけて、サイパン付近を西寄りに進んだあと、熱帯低気圧に変わる見込みで、予想通りならば、この台風の日本への影響もないと思われますが、熱帯低気圧に衰えずに西進を続けるモデルも一定数あるため、まだ不確実性がある状態です。
最も気になる台風(25号)の北上
タイトル画像をみると、台風23号と台風24号の間に、熱帯低気圧が発生中です。気象庁の発表によると、この熱帯低気圧は今後12時間以内に新たな台風となる見込みで、発生すれば、台風25号になるでしょう。
新たに発生する台風は、発達しながら西進し、予報円の真ん中を進むと、15日(金)から16日(土)にかけて、台湾の南付近に達する見込みです。そして、予報円の東側を北上すると、16日(土)には石垣島にかなり近づく予報円となっていて、現在発生しているトリプル台風よりも日本に影響が出る可能性のある台風の発生となるかもしれません。
欧州モデルでは、さらに東寄りを北上へ
参考までに、上図は最新の欧州(ECMWF)モデルですが、新たに発生が予想される台風は、気象庁の予報円よりもさらに東側を北上し、16日(土)午前9時には、予報円の外側の那覇(沖縄本島)に近づくような計算となっています。これはあくまでも欧州モデルの計算ではありますが、沖縄付近の太平洋高気圧の盛衰如何では、沖縄に向かって転向してくる可能性もありますので、発生した後の台風予報円に、十分ご注意ください。