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iCloudの容量は購入すべきか?課金した方がいいユーザー、しなくていいユーザー

マウスガジェットブロガー

「iCloudの容量課金なんていらない!」とは一概に言えない

iCloudはiPhoneを製造販売しているApple社が提供している幅広いネットサービスのブランド名、と考えるのが正しいのではないかと思います。

iPhoneやMacなどのApple社の端末とシームレスに連携していろいろと便利な機能が利用できるようになります。

Apple公式サイト
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iCloudには「ストレージ」の容量を追加できる有料のプランも用意されていて、これを使うと無料プランよりもたくさんのデータをiCloud側(iCloud Driveというクラウドストレージ)に保存できるようになります。

無料のiCloudで保存できるデータ量は「5GB」まで。大きな有料プランでは「2TB(2,048GB)」ものデータ量を利用出来るようになります。

有料のプランを使う意味はない、的なおはなしも流れているようなのですが、iCloudにはとても便利な機能・使い方もありますので、ユーザーのiPhoneとの付き合い方次第でiCloudに課金する意味もしっかりあるのです。

もちろん、課金する意味が薄いユーザータイプもあって、一概に課金すべき/すべきではない、とは言えないのが実際のところです。

このページではiCloudに課金した方がいいタイプ、課金しなくても大丈夫なタイプの代表的なパターンをまとめて解説していきますね。

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iCloudに課金した方がいいユーザータイプ

まずはiCloudに課金した方が何かと便利で効率が上がりそうなユーザーのタイプから。

Macなどの情報端末を併用するユーザー

一番メリットが大きいかもしれないのはこちらのタイプのユーザーでしょう。

iPhoneだけではなく他の情報端末、例えばパソコンと併用しているユーザーです。特にMacとiPhoneを一緒に活用するユーザーにはメリットが大きくなります。

様々なデータの共有が簡単かつスムーズに行えるようになります。

iPhoneの各種バックアップを楽に行ないたい

この機能を実現しようと思ったらiCloudの有料プランを利用しない手はないでしょう。

さずがiPhoneを開発している会社自身が手がけるサービスだけあって、iCloudとiPhoneの相性は抜群です。

iCloudに課金しなくても大丈夫なタイプ

次にiCloudの有料プランを利用しなくても特に問題にはならなそうなタイプのユーザーです。

iPhoneだけでやりくりしている人

ネットアクセスや写真・動画の管理とかそれらを見て楽しむことをiPhoneだけで完結できている方なら、特にiCloudに課金して容量を増やしたりしなくてもやりくりできるでしょう。

無料の容量5GBで色々なものが収るよう使い方をちょっと調整するだけで基本的には大丈夫のはずです。

iCloudの有料プランを使えばより便利になる部分も出るはずですが、なくても何とでもなります。

利用料金をミニマムにしたい方

当然のことですが有料プランを契約すれば毎月その利用料金が発生します。

iCloudは月額プランのみで年単位の課金で割引になるようなサービスもありません。追加した容量を利用し続けるなら、ずっと月々の利用料金分、iPhoneを使うランニングコストが増すことになる訳です。

このような追加料金がご自身の使い方には見合わないと判断される方は、iCloudの無料プランでやりくりする方法を探すのが良いでしょう。

iCloudに課金すると便利になること

上の方でもメリットに軽く触れる形になっていますが、iCloudに課金してiCloud側のストレージの容量が増えるとそれだけiCloudの利用の幅が広がります。

iPhoneのいろいろなデータのコピーを作る目的でもよりたくさんのデータをほとんど意識することなく、自動でバックアップしてくれるわけですから。

他のガジェットとのデータ共有が超楽ちん

iPhoneで撮影した写真や動画をMacなどで本格的に編集する、といった利用の仕方をするときには、よりたくさんの動画データ、写真のデータをiCloud経由で簡単にやりとりできるようになります。

写真や動画をiPhoneで「撮りっぱなし」じゃなくもっとしっかり編集して使いたいなら、Macなどを一緒に活用するのはおすすめですよ。

また、AndroidスマホとWindowsパソコンをマイクロソフトのiCloudに似たサービスであるOneDrive。iCloudと似た感じでスマホで撮った写真がPCからこんな風にシームレスにアクセスできるようになります。

他のユーザーとのデータ共有も楽に

iCloudも含めほとんどのクラウドストレージサービスはデータを他のユーザーと共有するための仕組みも備えています。ブラウザからもアクセスできるように専用のアドレスを作ってくれるケースが多いですね。

これをメールなどで相手に伝えることで簡単にデータのやりとりが出来るようになります。

iCloudに任せない方がいいこと

iCloudはiPhoneの機能と融合していて、インターネット側のサービスであることをほとんど意識せずに利用できるすごく便利なものです。ですが、やっぱりこれも万能ではありません。

写真・動画のバックアップ

iPhoneの写真を「ずっと残す」ためのバックアップとしてはiCloudの「同期」機能はあまり向いていません。というのも、同期を有効にしておくとiPhone側の写真を削除したときに「iCloud側の写真のコピーも消える」からです。

iPhoneの内蔵ストレージの空き容量が少なくなった時に写真を整理すると、対象になった写真が完全になくなってしまう可能性があるのです。

iPhoneで撮った写真をずっと保存しておくためのバックアップ先には、他のクラウドストレージとかガジェットを活用した方がいいでしょう。

写真のバックアップ先としてGoogleドライブなどの他のクラウドストレージを勧める方もいますが、有料プランを利用しない限り実はどのクラウドストレージも使える容量が小さいことには要注意です。

iPhoneで大量に写真を撮るユーザーが写真のバックアップをクラウドストレージでキチンと行おうと思ったら、「課金は必須」と考えたほうがいいでしょう。

コストセーブのためにiCloudに課金したくない、と考えたのに、その他のクラウドストレージにお金がかかってしまっては本末転倒です。

https://one.google.com/about/plans
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コスト面だけ見るなら初期投資でお金がかかっても、何らかのバックアップ専用の機材を使う方がトータルでは安上がりになる可能性が高いです。

何らかのクラウドストレージを既に契約しているとかAmazonプライムを使っているならば、追加料金なしでバックアップをたくさん取ることが出来ます。

この辺りはユーザーそれぞれの各種サービス利用状況が関わってきますので、ご自身の状況をしっかり確認して無駄がない利用方法を練ってみましょう。

バックアップ用のガジェットとしてはこちらのQuBiiがユニークです。iPhoneを「充電中に」バックアップが取れます。

また、Amazonプライムを契約しているなら、「Amazon Photos」の容量が「無制限」になります。Amazonのアプリを入れることでバックアップも自動でやってくれます。

iPhoneのストレージ容量の補助

一部勘違いをされてらっしゃる方もいるかもしれませんが、iCloudのストレージを追加する課金をしても「iPhoneの内蔵ストレージは増えません」。

iCloudのストレージ容量はインターネットの向こう側にあるUSBメモリみたいなものです。あくまで外付けの扱いでiPhone本体側は何も変わりません

iPhoneの便利技はブログでも解説しています。

https://dejiimi.jp/

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