プール活動をしない保育園が増えている?保育園の水遊びの考え方
こんにちは!現役保育士のはるです(@hr_hoiku)
6月の終わりころから今年も暑くなりはじめ、梅雨はいったいどこへやら……という猛暑日が続いていますね。
夏と言えば水遊び、プールのイメージが強いですが、皆さんのお子さんの園では水遊びを行っていますか?
こんなに暑いのに水遊びをしないの?と不思議がられることもあるのですが、水遊びを行うにあたって保育園側も様々な対策を行っています。
感染症から変化した水遊び
2020年のコロナウィルス感染症を通して、保育園の水遊びも大きく変わりました。
それまで大きなプールで遊んでいた活動もプールという狭い空間で密集することや、着替えといった観点から中止になり、多くの園がプールに入らず水遊びのみという方針に切り替えたかと思います。
徐々にプール活動を戻している園もありますが、プール活動を再開せず、水遊びのままという園もまだあるのではないでしょうか。
プール活動で起こった悲劇
プールだけではなく、教育現場において水の事故は毎年のようにニュースとなりました。
2017年さいたま市で起こった保育園の死亡事故はまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
子どもは数センチの水でも溺れます。幼児クラスであれば20人近い子どもを担任が見守り、水遊びの子、外で遊ぶ子、見学をしている子……正直昔は今までよく1人でやっていたなと思うほど、見なければならない箇所がたくさんです。
会話ができる幼児クラスでも不安なのに、乳児クラスなんてさらに不安が募ります。
子どもの命を預かっている施設だからこそ、水の事故のリスクを考えた結果プールそのものを中止にしているという園は増えたように思います。
猛暑日が続き戸外活動が中止に
保育園の多くは暑さ指数(WBGT値)に基づいて戸外遊びを行うか決定しています。(参考:環境省熱中症予防情報サイト)
概ね35度以上、指数値が31以上の場合は運動は原則中止となり、特に大人よりも地面に顔の近い子どもの活動については中止をするべきと言われています。
水遊びをしている子どもは濡れて冷たいかもしれませんが、おとなしい子は水にかかるのではなくコップからコップへのあけうつしを楽しんだりしますし、そもそも水が苦手で保育士から離れない……なんていう子もいます。
また、水遊びに夢中になるあまり水分補給を怠ってしまうことも。
保育士にとっても戸外での水遊びの見守りはとんでもない暑さです。
猛暑すぎるがゆえに水遊びが中止になるという可能性も頭に入れておいてもらえればと思います。
水遊びとどう付き合うか
子どもにとって夏の楽しみの一つでもある水遊び。
ただ、遊びひとつとってみてもメリットとデメリットは存在します。
水遊びとどう付き合うかは保育園の考え方によって違うので一概には言えませんが、やらないときはやらないなりの理由が存在します。
「どうしてやらないのだろう」「水遊びってどうなっているのかな?」「この暑さで大丈夫?」と少しでも気になる事があれば、モヤモヤはため込まず保育園に確認することをおすすめします。