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初心者でも育てやすい野菜3種を厳選!失敗しなくて満足度の高いおすすめ品目【家庭菜園】

racss食育インストラクター・調理師/菜園家

春は家庭菜園の始めどき。今年は始めてみようかな、でもうまくできるかな・・・と迷っている方はいませんか?初めてでも育てやすく、難易度が低いけれどしっかり収穫できる野菜からスタートしてみましょう!菜園歴15年以上の著者が超初心者時代から育てているおすすめの野菜3種を紹介します。

育てやすい野菜とは

初めて家庭菜園をするときは、どの種や苗を選べばよいか迷ってしまいますね。もちろん「食べたい!」と思う野菜を選ぶのが大前提ですが、水やりにコツがいるとか、虫がつきやすい、剪定をしないといけないなどの野菜は難易度が高くなります。また、収穫はできたけれど味にくせがあったり、固くて料理に使いにくい野菜も困りますよね。そこでおすすめしたいのが次の3つです。

種から育てる春まき小カブ

早く収穫でき使いやすい小カブ。柔らかくいろいろな料理に合う。
早く収穫でき使いやすい小カブ。柔らかくいろいろな料理に合う。

カブには大カブから中カブ、小カブまでたくさんの品種があり、春と秋の涼しい時期に種をまきます。その中でも根の直径が10cm以下で収穫する「小カブ」が初心者さんにおすすめ。

小カブは種をまいて50日前後で収穫サイズになります。早く収穫できるのも嬉しいですし、短期間で育てるので虫対策もしやすいです。カブはアオムシが好むアブラナ科ですが、まだ気温の低い時期から植えられるので夏と比べて虫の活動が少なく被害が抑えられます。
小カブは味が淡白なので漬物にも煮物にもよく合い、ミルクシチューに入れたり、焼いたり素揚げにするのもおすすめです。葉も栄養価が高いのでぜひ料理に使いましょう。軽く茹でてから刻み味付けをして「ふりかけ」を作ったり、汁の実にしてください。

※見た目が似ている野菜に「ラディッシュ(二十日大根)」がありますが、こちらはカブではなく大根の仲間になります。ラディッシュも育てやすく色がかわいいですが、辛くて食べにくいことがあるのでご注意を。

苗から育てる黄色のミニトマト

ミニトマトは黄色も育てよう
ミニトマトは黄色も育てよう

トマトには大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトがあります。初心者に育てやすいのはミニトマトを苗から育てることです。ミニトマトなら、多少剪定を忘れても元気に育ちますし、収穫期間が長いのもポイント。5月頃から植えて夏に収穫スタート、涼しくなる頃まで収穫ができます。
そして特に黄色のミニトマトをおすすめします。赤いミニトマトはお店でも手に入りやすかったり、家庭菜園仲間のおすそ分けで貰う機会も多いもの。ですが黄色いミニトマトは同じ品種でも赤より甘いことが多く、見た目も珍しいのでちょっとお得感があります。
赤いものと黄色いもの両方を植えるとカラフルなトマトサラダができますね。ミニトマトはお弁当用にはもちろん、たくさん採れたら旨味たっぷりのドライトマトにもしてみてください。

株分けで育てる葉ネギ

葉ネギを育てると薬味にたっぷり使える
葉ネギを育てると薬味にたっぷり使える

ネギには、根元が白くて長い「根深ネギ」と青い部分の方が多い「葉ネギ」があります。よく「長ネギ」「白ネギ」と呼んでいるのが根深ネギで、大きく育てるのには成長に合わせて土を盛り上げていかなくてはなりません。でも葉ネギなら植えっぱなしで大丈夫!「青ネギ」「万能ネギ」「小ネギ」などと呼ばれているのが葉ネギの種類です。

葉ネギは時間がかかりますが種から育てることもできますし、苗を買ってきて植えることもできます。また、株分けでも簡単に育ちますので、近くで育てている人に分けてもらうのが最もおすすめ。株分けはその土地に適応した種類を育てることになるので失敗が少ないです。
葉ネギは料理の彩りや薬味に少しずつ使うことができとても便利。葉をカットすると再び伸びてくるのでずっと育てることができるお得な野菜ですよ。

まとめ

初めて野菜を育てるときにもおすすめしたい、育てやすい野菜を紹介しました。小カブ、黄色のミニトマト、葉ネギは難易度が低いのにしっかり収穫できて満足度の高い野菜です。プランターでも育てられますので是非チャレンジしてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!よかったら著者racssをフォローして他の記事もご覧くださいね。

寒冷地で初心者におすすめの野菜については、筆者のブログでも詳しく解説しています。▼▼▼

「育てやすい野菜ランキング・5選」

食育インストラクター・調理師/菜園家

学生時代~ハンドメイド作家時代に癒やされる観葉植物の室内栽培にはまったのち、屋外の家庭菜園に魅了され早15年。宿根草とハーブや野菜、野草、山菜系野菜や小果樹を庭で栽培しています。自然を楽しみながら育て、味わい尽くす方法を、調理師・食育インストラクター(2級)の目線から発信していきます。 北海道での家庭菜園の様子はInstagramと公式サイト「racssblog」にて公開中。

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