路線バスの残高不足で叱責され児童が2時間歩く 悪いのは「運転手」なのか?
関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
静岡放送によれば、「ICカード残高不足児童にバス運転手が威圧的態度で謝罪要求 最高気温37.7度の猛暑の中、児童は2時間ほどかけ徒歩で帰宅=浜松市」というできごとがあったようです。
ICカード残高不足児童にバス運転手が威圧的態度で謝罪要求(SBS静岡放送)
※アイキャッチ画像は、筆者が旅行の際に撮影したバス停です。
運転手があごを触ったのが事実なら行き過ぎ
当時の様子の動画などがなく判断が難しいですが、小学校低学年の児童に対し「顎(あご)を触りこっちを向いてと顔を上げせ」てまで注意をしたのは行き過ぎと考えられます。
しかし運転手は「児童が(バスを)乗り継ぐことは分からなかった」としていますので、1台目のバスを下車後、児童が炎天下を歩いて帰ったのは、保護者の責任ではないかと感じました。
「子どもの小さな旅」を応援すること
現在旅行ライターを務めている筆者も、小学生の頃から小さな旅を重ねており、今回の子どもの心細い気持ちがよく理解できます。
しかし、小さな旅に出るときには、両親から余分なお金を持ってゆくように何度も言われ、公衆電話を使った連絡方法も教えられ、また困ったときには交番でお金を借りられることも教えられていました。
今回の件は、保護者ができたことが数多くあります。
ICカード残高管理(またはオートチャージの設定)、予備の現金準備、キッズスマホを渡す、公衆電話や交番の使い方のレクチャーをする。このうち1つでもなさっていれば、子どもは炎天下を2時間歩くことはなかったと思います。
車掌さんからもらった非売品の「時刻表」の思い出
さて、小学校高学年に上がると、夜行列車を使った長旅も許してもらえるようになりました。
ボックス席に1人座っていると、車掌さんが声をかけてくれ、ひとり旅だと知ると職員専用の非売品の「時刻表」をプレゼントしてくれました。今でも本棚に大切に飾ってあります。
今回の子どもの件は旅ではなく日常の移動のようですが、残念だったのは、運転手の方や周囲の方が、「子どもの小さな旅」を応援できなかったのか?ということです。
運転手は人手不足のなか定時運行と運賃収受で手一杯のはずで、ほかの乗客がちょっと注意していれば、子どもがバスを乗り継ぐのに気づいたはずです。
都会でも学校や塾通いなどで、思いのほか長距離を移動している児童を見かけます。「子どもの小さな旅」を応援できるよう、改めて注意を払いたいと思いました。
遠州弁は荒い?
Yahoo!検索をすると、「遠州弁には、言葉が荒いという特徴があります」という情報がありました。
今回のバスの運転手が遠州弁を使っていたかどうかは報じられていませんが、筆者は茨城県を旅行した際、運転手がICカードの操作が分からないお年寄りを大声で叱責しており驚いたことがあります。
しかしそれは方言特有のトーンだったようで、地元の若い方に聞くと、次のような答えが返ってきました。
県内に住んでる僕とかでも、怒鳴っているように感じることはあります(笑) 年齢的におじさんの人たちに多いですね。訛りというか、イントネーションがとても荒いのでそう感じさせるかもしれないです。
小さな子どもにとって、特に男性の大人には威圧感を感じるものかも知れません。
今回は、頭に血が上ってしまった?運転手さんを余裕のある乗客がフォローし、「子どもの小さな旅」を安全に終わらせることができたのではないかと思いました。
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