iPhoneとAndroidスマホの違い5つと向いているユーザーのタイプ
iPhoneとAndroidスマホの違い
今、世界のスマートフォンはほぼ完全にiPhoneとAndroidスマホの2種類の寡占状態になっています。
日本の機種別のシェアだとiPhone 1強の状態ですが実は世界的に見るとこれはちょっと例外的。
全世界のOSごとのシェアで見るとAndroidが圧倒的に強い数字になっています。こういった所にも地味に両機種の性格の違いが反映されている感じがあります。
この記事では様々な観点でiPhoneとAndroidスマホの違いをまとめていきます。
違いその1:OSが違う
iPhoneとAndroidスマホの一番根本的な違いがこちら。そしてこの違いがこの2系統のスマートフォンのほとんどすべての違いを生み出す大本でもあります。
まず、スマートフォンを動かす「基本ソフトウェア=OS」が違います。
iPhoneはApple社が開発とメンテを行っている「iOS」というOSを搭載しているのに対し、Androidスマホは検索エンジンでも有名なGooglが開発を行っている「Android」を採用しています。
どちらも元々はパソコンなどで動く複数のユーザーが同時にいくつものアプリを利用出来るように作られたOSをベースにしていますが、スマートフォンの様々なスペックに合わせて調整されたものになっています。
違いその2:本体をめぐる環境がいろいろと違う
このセクションのタイトルがすごくもわっとした曖昧なものになっていますが実際他に書きようがなくて、本当にスマートフォン本体を取り巻くいろいろな環境が違っています。
iPhoneはApple社が独占で開発、販売、管理を行っています。これはスマホ本体に限ったことではなくて、アプリや周辺機器に至るまで極力Apple社がすべてを管理する仕組みを作っています。
これに対しAndroidスマホは様々な自由度が高くて、スマホ本体もたくさんの会社が開発・販売できる仕組みになっています。また、周辺機器もGoogleの認証などを受けずに自由に展開できる方法が取られています。
どちらもアプリに関しては基本必ずAppleとGoogleの審査を受けて管理されることになっていますが、この仕組みの厳密さに関してはiPhone周辺の方がずっと厳格になっています。
また、AndroidのOS本体はどのメーカーにもほぼ同じものが供給されますが、ホーム画面などはメーカーごとのカスタマイズが許されています。ここにそれぞれのメーカーの思想が反映されますので、微妙な使い勝手の相違が出てしまいます。
こういった経緯もあって、iPhoneの方がすべてにおいて「統一感がある」使い勝手が実現されています。
違いその3:セキュリティの高さに少し違いがある
iPhoneはOS本体もアプリまわりも非常に厳格な管理が行われていますので、セキュリティの高さに関してはすべての情報端末の中でも最上級のレベルを維持しています。
その代わり若干ではありますがユーザーが出来ることの自由度に制限が出ます。
これに対しAndroidスマホは特に公式アプリストアの管理の厳格さに違いがあって、それなりの確率で不正な動作をするアプリが紛れ込みます。また、公式アプリストア以外からアプリを導入できる「抜け道」が用意されていて、これもセキュリティレベルが下がる要因になっています。
OS本体もユーザーの使い方に関する自由度が少し高いのですが、そこがセキュリティの穴にもなる二面性を持っています。
違いその4:使うときのユーザーの自由度に違いがある
上でも少しだけ触れましたが、iPhoneとAndroidスマホにはユーザーに許されている操作の中身に少し違いがあります。Androidのほうがユーザーが出来ることの幅が広いイメージですね。
この辺りには恐らくそれぞれのOSを作ったメーカーの思想が反映されています。iOSのほうは、出来るだけOS開発者の考えた範囲の中だけでユーザーがiPhoneを使うようにシステムをまとめています。
こちらの方がユーザーが想定外の動きをしない分、セキュリティも高くなりますし不具合も出にくくなります。
Androidの方はユーザーに開発者が想定しない使い方も少し余分に許すイメージになっています。そこに魅力を感じるユーザーもいるはずですが、その点が弱点にもなり得ます。
違いその5:価格帯が結構違う
平均の単価で見るとApple社だけが製造しているiPhoneの方が価格が高くなっています。
iPhoneではSDカードによる本体内のストレージの追加に対応していないこともあって、最初からストレージが大きなモデルが選ばれやすいのもこの動きを後押しすることになっているのでしょう。
AndroidスマホはストレージをマイクロSDカードで簡単かつ安く補うことが出来ますので、スマホ本体が安めになりやすいです。加えてメーカーがたくさんあるおかげでかなり厳しい競争があります。
また、性能を抑えた分、価格が手頃な機種から、機能や性能を突き詰めたフラッグシップモデルまで機能と性能のレンジがとても幅広くなっています。
これらが相まって一般的な性能を持つAndroidスマホの価格はiPhoneに比べるとかなりお手頃な水準まで下がっています。
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iPhoneが向いているユーザー
次のようなユーザーはiPhoneの方が適しているでしょう。
- セキュリティを重視するユーザー
- デジタルガジェット使いがあまり得意ではないユーザー
- まわりの人と同じスマホがいいユーザー
- Mac使いの方
- Apple Watchを使いたいユーザー
iOSの作りの良さや公式アプリストアの審査の厳格さから、iPhoneのセキュリティの高さは定評があります。
また、日本でのiPhoneユーザーの多さから、何かで困ったら大抵はまわりに相談できる人がいるというのも大きいですね。
MacなどのApple製品を併用する方はiPhoneの方が連携が取りやすく、より便利に活用することが出来るでしょう。あと、Apple WatchはiPhoneが必須ですので、Apple Watchを使いたいユーザーには選択肢はありませんね。
Androidスマホが向いているユーザー
スマホの性格だけから判断するならAndroidスマホが向いているユーザーはiPhone向きユーザーとはほぼ正反対になる感じでしょうか。次のようなユーザーがマッチするでしょう。
- セキュリティに関してはある程度自分で対応できるユーザー
- ITリテラシなどと言われるポイントにある程度自信があるユーザー
- スマホ本体にかかるお金を抑えたいユーザー
- Googleのクラウドサービスをしっかり使っているユーザー
もちろん初心者がAndroidスマホを使うのには全然向いていない、と言うことはありません。ただ、より安全かつちょっと突っ込んだ使い方をしたいなら、iPhoneよりも少しだけ知識が必要になるかもしれない、ぐらいのイメージです。
一般的な使い方に必要十分な機種をお手頃価格で入手出来るのも大きなメリットですし、GmailやGoogle WorkspaceなどのGoogleのサービスとの相性が良いのもAndroidスマホを選ぶ理由になるでしょう。