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精神疾患を防ぐ、心の病 予防法。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、精神疾患を防ぐ、心の病 予防法についてお話したいと思います。

心の病にならない方法は、次の3つです。
1.質のいい睡眠を十分に取ること。
2.適度に運動すること。
3.身体にいい物を食べ、身体に良くない物を食べないこと。
以上です。

今言ったことを、少しだけ詳しくお話いたします。
1.何と言っても睡眠は大切です。質のいい睡眠を十分に取っていれば、それだけで心の病になる確率はグッと減ります。実際、精神科医は、患者さんに必ず必ず睡眠のことを尋ねます。そして多くの患者さんは、やっぱりうまく睡眠が取れていません。精神科医が真っ先に考えることは、患者さんが、質のいい睡眠と充分な睡眠時間が取れるようにすることです。だから、メンタルクリニックに通っている人のほとんどが、睡眠薬か睡眠導入剤か、安眠の手助けをしてくれる抗不安薬を飲んでいるのです。よって、この記事をご覧の皆さんは、「うまく睡眠が取れなくなったら、また睡眠時間が不十分になったら、精神疾患を招く可能性がグッと高ま」るということは、覚えておいてください。

2.適度な運動はとっても大切です。心の病に対しては、「運動療法は薬物療法に匹敵するぐらいに、よく効く」とおっしゃる精神科医もいらっしゃるくらいです。実際、現在、メンタルクリニックに通われている半分ぐらいの人は、運動療法をすれば、薬は飲まなくても良くなるんじゃないかと私は思います。よって、ぜひ運動するようにしてください。

実際の運動療法のやり方ですが、ちょっと息が切れる程度の運動を20~30分ぐらいやればオッケーです。運動は何でもいいです。ウォーキングでも十分です。出来れば、朝晩そして毎日やって欲しいのですが、それが無理とおっしゃる方には、せめて週に3回ぐらいは、運動療法をやられてみては? と思います。週に3回でもやれば、運動療法の効果は充分に出る筈です。

3.食事もとても大切です。私たちの身体は食べ物から出来ています。そして、心を作っている脳は、身体の一部であり、やっぱり食べ物によって、調子が大きく左右されます。身体にいい物を食べましょう。身体に良くない物は避けましょう。なるべく、保存料などの添加物が入っているものは、摂取するのを避けましょう。そしてこれも大切。食べ過ぎには注意しましょう。空腹は最高の健康法と仰る人もいるくらいです。身体にいい物を、身体に必要な量だけ、食べましょう。

今お話した、睡眠と運動と食べ物の工夫が、心の病にならないためには、もっとも重要です。宜しいでしょうか?

その他、あと7つ、心の病にならない方法をご紹介します。
1.便秘に気をつけましょう。
2.姿勢を正しく保ちましょう。
3.深い呼吸をしましょう。
4.クヨクヨしないようにしましょう。
5.規則正しい生活をしましょう。
6.積極的なストレス解消法を持ちましょう。
7.良い人間関係を持ちましょう。
8.ストレッサー(ストレスを引き起こすもの)から離れましょう。
以上です。

今日の前半で話した3つ。
後半で話した8つを守れば、あなたが精神疾患になる恐れは著しく少ないです。
どうぞ、心の病とは無縁な、楽しい人生をお送りください。

ちなみに、後半で話した、7の「良い人間関係を持ちましょう」というのは、心の病にならない方法であると共に、人が幸せになるためのもっとも重要な要素のひとつでもあります。ぜひ、努めて、良い人間関係を持つように心掛けてください。

最後に、今日私が話した内容は、知っているだけでは意味がありません。ぜひ実行に移してみてください。そうすれば、あなたは、今よりずっと健康に、そして幸せになる筈です。私は、皆さんのご健康とご多幸を、心から祈っています。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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