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今永昇太の防御率は、明日の登板で3点台から2点台に下がるのか。そのためのイニングと自責点は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
今永昇太(シカゴ・カブス)Jul 27, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月12日、今永昇太(シカゴ・カブス)は、プログレッシブ・フィールドのマウンドに上がり、クリーブランド・ガーディアンズに対して投げる。試合開始は、日本時間の8月13日、午前7時40分の予定だ。ガーディアンズとは、初の顔合わせとなる。

 ここまでの21登板で、今永は、123.1イニングを投げ、奪三振率9.34と与四球率1.31、防御率3.06を記録している。

 8月12日のイニング(0.0~9.0)と自責点(0~5)により、シーズン防御率は以下のように変動する。

筆者作成
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 自責点0の場合、3.0イニング以上を投げると、シーズン防御率は3.00未満となる。自責点1だと、防御率3.00未満には6.0イニング以上が必要。自責点2なら、9.0イニングを投げないと、防御率3.00未満にはならない。

 直近の3登板は、7月27日が5.2イニングで自責点3、8月1日が6.2イニングで自責点4、8月6日は7イニングで自責点2だ。その前の2登板は、オールスター・ブレイクを挟み、6イニング無失点と7イニングで自責点1を記録している。後半の4登板中2登板は、10三振を奪った。前半の17登板に、二桁奪三振はなかった。

 ガーディアンズは、69勝49敗を記録し、ア・リーグ中地区の首位に立っている。もっとも、強力打線というわけではない。510打点と542得点はリーグ7位と6位タイ、打率.240と出塁率.310は7位と9位、135本塁打は8位、OPS.709は7位。目につくのは、三振の少なさと盗塁の多さくらいだ。862三振は、少ないほうから数えて3位。103盗塁は、多いほうから数えて3位に位置する。

 ホゼ・ラミレスジョシュ・ネイラーは、それぞれ、31本と26本のホームランを打ち、スティーブン・クワンは、打率.325と出塁率.382を記録している。スイッチ・ヒッターのラミレスは、今シーズン、左投手に対し、打率.363と出塁率.397。パワーも発揮していて、ホームラン1本当たりの打数は、対右が16.95(19本)、対左は11.25(12本)だ。ネイラーとクワンは、どちらも左打者だが、クワンは左投手を苦にしていない。ちなみに、こちらもガーディアンズにいる、弟のボー・ネイラーも左打者だ。

 右打者には、今シーズン、28歳にしてブレイクしたデビッド・フライがいるものの、現在は失速気味。前半の打率.279と出塁率.388に対し、後半は打率.242と出塁率.319にとどまっている。ここ7試合は、打率.125と出塁率.192だ。

 59勝60敗のカブスは、ナ・リーグ中地区の3位にいて、首位のミルウォーキー・ブルワーズに9.0ゲーム離されている。ワイルドカードの3番手に位置するアトランタ・ブレーブスとは、3.0ゲーム差ながら、ブレーブスとカブスの間には3チームが存在する。

 今永が登板した21試合で、カブスは17勝を挙げている。その勝率は.810だ。一方、今永以外の投手が先発登板の98試合は、42勝56敗。勝率は.429に過ぎない。今永が投げる試合で負けると、辛うじて残っているポストシーズン進出の望みは、薄れていきそうだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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