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トナカイさんへ伝える話(34)「あるかも度」の違い

小川たまかライター
(提供:barks/イメージマート)

※原稿内に、性虐待の裁判についての具体的な記述があります。

「これが膣のない人たちだけで集まってする話でいいんだろうか」

 昨年もそう思う裁判(静岡強姦事件の控訴審)がありましたが、今年も早々からこんな判決にぶち当たりました。

 1月某日、東京高裁。

 当時13歳と11歳の幼女に性虐待を繰り返した男の高裁判決でした。

 一審では、男が2人に強制性交を繰り返したことが事実として認定されたのですが、男は「長女とは性交したが、次女には性器に指を入れただけ。性器を入れられたと思ったのは次女の勘違い」と主張して、控訴していました。

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ライター

ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める

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