バーランダーが11度目の開幕投手に。フェリックスの12度目はならず。彼らは歴代10位に並ぶ
今シーズンも、ジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)は開幕戦のマウンドに立つ。一方、フェリックス・ヘルナンデス(シアトル・マリナーズ)は開幕投手に選ばれなかった。フェリックスが開幕戦に投げないのは、2008年以来、11年ぶりのことだ。
これまで、バーランダーは開幕投手を10度務めている。デトロイト・タイガース時代の9度(2008~14年と2016~17年)に続き、昨シーズンはアストロズで開幕戦に登板した。今シーズン、バーランダーはフェリックスと肩を並べ、歴代トップ10にランクインする。フェリックスと同じ11度のうち、CC・サバシア(ニューヨーク・ヤンキース)も現役だが、ヤンキースでは田中将大が開幕戦に投げる。
来シーズン、バーランダーが12度目の開幕投手となれば、フェリックスとサバシアは(ファーギー・ジェンキンスとデニス・マルティネスも)トップ10から外れる。フェリックスが再び開幕投手を任される可能性は低く、サバシアは今シーズンを最後にユニフォームを脱ぐ。
けれども、2人がストリークのトップ10から姿を消すのは、いつかはそうなるにしても、当分先のことだろう。
フェリックスを除くと、継続中で最も長いのは、クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)だ。昨シーズンまで、8年続けて開幕投手を務めてきた。そのストリークも、今シーズンで途切れることになりそうだ。カーショウは左肩の故障により、調整が遅れている。もしかすると間に合うかもしれないが、デーブ・ロバーツ監督は無理をさせないだろう。
バーランダーは2015年に開幕投手を逃がしているので、現在のストリークはそう長くない。今シーズンを含めても4年連続だ。
2015年のタイガースでは、デビッド・プライス(現ボストン・レッドソックス)が開幕戦に投げた。指名したのは、ブラッド・オースマス監督(現ロサンゼルス・エンジェルス監督)だ。その時にMLive.comのクリス・アイオットが書いた記事によると、プライスかバーランダーの選択について、オースマス監督は「易しい決断ではなかった」と語ったという。ただ、バーランダーは開幕直前に右腕を痛め、結局、シーズン初登板は6月半ばまでずれ込んだ。