あなたのお子さんは何タイプ?〜個性を知る〜
こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザーのピッグママです。
『コーチング』がまだピンと来ないという方に、今日はカウンセリングとの違いから説明させていただきます。
カウンセリングもコーチングも「相手をサポートしたい」、「相手の中にある答えを引き出したい」という気持ちを持って向き合っている点では同じです。
カウンセリングは感情に焦点をあて、過去に原因を探すアプローチなのに対し、コーチングは行動に焦点をあて、未来に向かって方法を探っていくアプローチです。そこが、大きく異なります。
さて今回は、タイプという視点からお子さんの個性を知ろう!ということで、お子さんとよりよいコミュニケーションを図るための情報として、役に立てればと思います。
子どもを知る手がかり「タイプ分け」
コーチングには子どもを知る手がかりとして、「タイプ分け」という手法があります。
- コントローラー(みんなを指揮するのが得意、目標に邁進する)
- プロモーター(飽きっぽい、創造的、新しいことが好き)
- サポーター(決断するのに時間がかかる、協調性がある)
- アナライザー(慎重、冷静、物事を着実に進めていく)
以上の4つのタイプに分けられるという考え方があります。「うちの子はこの4つのどのタイプにも当てはまらないわ〜」という方は、それはそれでお子さんは大変素晴らしい個性をお持ちです!枠組みに無理にはめる必要はありません。
「この子は〇〇タイプだから」とレッテルを貼るのではなく、あくまで子どもの個性を知り、関心を高めるときに役立つこともあるひとつの視点として捉えてください。
「うちの子、そもそも何を考えているのか、さっぱりわからないわ〜」という方は、意識して声をかけてコミュニケーションの量を増やしてみてください。接する量を増やすことで、意外な一面を発見できることがあります。
「何を言っても大丈夫」と思える環境づくりを
日常で「自分の話をしっかり聴いてもらった!」と実感できる場面は、あるでしょうか。子育てしていると、お子さんが中心となってしまって、なかなか自分の話を聴いてもらえる機会がないなんて人も多いのでは。
大人は子どもに、過去の経験や知識を教えようという気持ちがあったり、時間や心の余裕がなかったりするときなど、つい答えを教えたくなっちゃいますよね。
しかし、それを日常的に繰り返してしまうと、子どもの心の中で「下手なことを言うと叱られるのではないか」「どうせ本音を言っても受け入れてくれない」と警戒心が芽生え、自分の身を守るために「わからない」と言って、指示待ち人間になり兼ねません。
まずは「ただ相手の話を聴く」ということを試してみてください。相手の話を聴くことは、「あなたの話は聴くに値する」「あなたを大切だと思っている」というメッセージになります。ただ話を聴いてくれるだけでも、なんだか心が楽になったということは、私たち大人でもありますよね。
話を受け入れるには頷くことも大事ですが、子どもの言ったことを繰り返してみましょう。「そっか、わからないんだね」などと繰り返すことで、子ども自身の考えが明確化していきます。ポイントは、否定も肯定もせず「そう思ったんだね」と受け止めることです。
3つの承認
承認とは、相手のいいところを見て、それを言葉にして伝えることをさします。身近なところだと、SNSで自分のことを頻繁に投稿する人は「この人は承認欲求が高いのだろうな」と思いますよね。承認されると、挑戦する意欲が増し、承認してくれた人への好意が増し、心を開いて本音で話してみようと思えるもの。
自己肯定感を高めるためには、承認することは欠かせません。短所ばかりが目についてしまうのなら、発想を転換してみましょう!
たとえば、「飽きっぽい」の裏返しは「新しいことにどんどん興味が向く」、「すぐに落ち込む」は「反省の気持ちと、向上心がある証拠」などと特徴を肯定的に捉えてみましょう。
承認というと「出した結果」をほめることと考えがちですが、結果までの努力をほめることが重要です。小さな努力や進歩を見逃さずに過程をほめることで、子どもも励みになり安心して挑戦できます。
- 存在承認(存在しているだけで価値がある)
- 行為承認(成果を上げる過程を認める)
- 結果承認(結果を出したことに対してほめる)
存在承認や行為承認をせずに、結果承認だけがなされると「結果を出さないと認めてもらえない」と感じてしまいます。存在そのものが認められることで、子どもの「やってみよう」という意欲が育ちます。
参考文献:
『子どもを伸ばす共育コーチング〜子どもの本音と行動を引き出すコミュニケーション術〜』岸英光監修、石川尚子著、拓殖書房新社、2007年
『コーチングのとびら』石川尚子著、Dybooks、2010年
『叱るより聞くでうまくいくー子どもの心のコーチングー』和久田ミカ著、KADOKAWA、2016年