紙の書き心地を提供するApple Pencilの振動フィードバック特許が登録へ
「将来のApple Pencil、振動でより紙っぽい書き心地が実現できるかも?」というニュースがありました。振動フィードバック(ハプティクス)によりApple Pencilに紙に近い書き心地を提供するというアイデアです。
ゲーム・コントローラーやタッチパネルでの応用で明らかですが、振動によるフィードバックを提供することで、操作のリアリティが増し、優れたエクスペリエンスを提供することができます。たとえば、ユーザーがガラス画面上のボタンをクリックしたときに軽く画面を振動させれば、あたかも物理的なボタンを押したかのような感触を提供することができます。これは、スタイラスについても同様で適切な振動フィードバックによって、紙への引っかかりのような反応をシミュレートすることで、つるつるのガラスではなく、あたかも紙に書いているかのようなエクスペリエンスを提供できるでしょう。
実は、単純にスタイラスに振動アクチュエーターを内蔵するというだけのアイデアであれば、アップルも2014年に出願しています。この出願は新規性・進歩性の欠如により拒絶になっています。すなわち、振動アクチュエーターを内蔵したスタイラスというアイデアはとっくの昔に公知技術になっており、これだけで特許化することはできません。今回は何が違うのか見ていきましょう。
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