Yahoo!ニュース

大根あったらまず塩もみ!サラダ・マリネ・漬物に展開できる便利な「塩もみ大根」の作り方

racss食育インストラクター・調理師/菜園家
活用無限大の塩もみ大根を作っておこう

どう使おうか迷っている、少しだけ余った大根はありませんか?安かったから買ってしまった大きな大根や、家庭菜園でたくさん採れたりいただいた大根はありませんか?

大根は使わないでいるとすぐに水分が抜けて、食感が悪くなってしまいます。大根が美味しいうちに食べるために、まずまとめて「塩もみ大根」を作っておきましょう。「塩もみ大根」はいろいろなレシピに応用ができてすごく便利です。

基本の「塩もみ大根」の作り方をご紹介します。

塩もみ大根は1%の塩で水分を出す

【概要】「塩もみ大根」の作り方は、重さの1%の塩を加えて大根の水分を出すというものです。

大根は薄く皮をむく

家庭菜園で採れたミニ大根。ピーラーで皮をむきました。
家庭菜園で採れたミニ大根。ピーラーで皮をむきました。

大根の皮はピーラーなどを使って薄くむいておきます。これは表面を整えるためですので、お好みで皮ごと使っても。

1.薄くスライスする

大根は薄くスライス
大根は薄くスライス

大根を1~2mmの厚さに薄く切ります。スライサーを使うと簡単です。お好みでもう少し厚く切ると歯ごたえを残せます。
直径が大きな大根は半分や四つ割りしてからスライスしてもいいですね。千切り、拍子木切りなどで作るのもおすすめ。今回私は家庭菜園で採れたミニ大根を使うのでそのままの太さで輪切りスライスしています。

2.重さの1%の塩をかける

 スライスした大根の重さをはかります。大根の重さの1%から1.5%の塩を計って、大根になじませます。

1%の塩
大根の重さが100gなら塩は1gです。小さじ1の塩を入れたいなら大根は500gから600g必要になります。
厳密に計れなくて塩が少し多めになっても大丈夫ですが、1.5%以上になるとしょっぱくなってしまうので、ご注意を。

3.塩もみする

 清潔な手や菜箸でさっと混ぜて全体に塩をなじませてください。この工程が「塩もみ」です。強く揉むと大根が破れてしまうので優しく扱います。

4.1時間以上おいておく

他のボウルを重しにしているところ
他のボウルを重しにしているところ

ボウルの場合はラップを敷いた上から他のボウルなどで重しを載せておきます。ビニール袋に入れて軽く空気を抜いておく方法でもいいですね。
そのまま1時間以上置いて水分を出します。塩が控えめなので水分が出るまでじっくり待ちます。このまま一晩置いても大丈夫。冷蔵庫ではなく常温に出しておいてください。

5.水気を絞る

布巾に包んで絞る
布巾に包んで絞る

時間が経つとたくさん水分が出てくるので、水気をきります。清潔な手でぎゅっと握るか、ふきんに包んで絞るとしっかり水気をきることができます。
パリパリ感を残したいときは強く絞らず、ザルにあげて水気をきるとよいでしょう。

6.塩もみ大根のできあがり

大根に下味が付き、しんなりとしました
大根に下味が付き、しんなりとしました

これで基本の下ごしらえ「塩もみ大根」のできあがりです。大根がしっとり、扱いやすくなり、ほどよい塩気がついている状態です。
そのまま食べてみて、「しょっぱくない」「ちょっとなにかかけてもいいな」というくらいの味にできていたら成功です。

塩もみ大根はそのままサラダにできる

お好きなドレッシングをかけて「塩もみ大根サラダ」
お好きなドレッシングをかけて「塩もみ大根サラダ」

塩もみ大根を作ったら、まずはサラダとしていただきましょう。他の野菜やハムなどと一緒に盛り付けます。食べる直前にお手持ちのドレッシングやマヨネーズをさっとかけてください。
塩もみ大根は辛味もほどよく抜けていますし、ドレッシングが馴染みやすく、たくさん食べられます。

今日はミックスビーンズとあわせ、海苔をトッピングしてみました。お醤油ベースのドレッシングとよく合います。

塩もみ大根は使いまわしレシピがたくさん

塩もみ大根は冷蔵庫で保存して他の料理にどんどん使おう
塩もみ大根は冷蔵庫で保存して他の料理にどんどん使おう

塩もみ大根は、冷蔵庫で1週間程度保存できます。他のレシピに使い回せて便利!水分がほどよく抜けているので味が染みやすく、時短調理するのにも優秀な食材なんです。
和えものや甘酢漬けなどのさっぱりしたレシピにはもちろんですが、炒め物やスープなど火を通すレシピに使っても美味しいですよ。

  • 洋風マリネに
  • 甘酢漬けに
  • 中華風和えものに
  • 炒め物に
  • スープに

最後までご覧いただきありがとうございました。次回は、この塩もみ大根を使った洋風マリネのレシピをご紹介します。

よかったら筆者racssをフォローして、他の記事もご覧くださいね。

食育インストラクター・調理師/菜園家

学生時代~ハンドメイド作家時代に癒やされる観葉植物の室内栽培にはまったのち、屋外の家庭菜園に魅了され早15年。宿根草とハーブや野菜、野草、山菜系野菜や小果樹を庭で栽培しています。自然を楽しみながら育て、味わい尽くす方法を、調理師・食育インストラクター(2級)の目線から発信していきます。 北海道での家庭菜園の様子はInstagramと公式サイト「racssblog」にて公開中。

racssの最近の記事