【京都市】左京区 年に一度!『五大力法要』聖護院門跡塔頭寺院『積善院凖提堂』で盗難除けのお札を頂く!
京都市左京区にある聖護院門跡の東にある塔頭寺院『積善院凖提堂』は、鎌倉初期頃の創建。
毎年2月23日に「五大力尊法要」が行われることで知られています。
『積善院凖提堂』の五大力さんでは、毎年2月23日のみ五大力菩薩が御開帳されご加護をいただくことができます。一般的によく知られる2月23日開催される『五大力』さんは、伏見区の『醍醐寺』さんのものかもしれません。(「醍醐寺」についての過去記事をご参照ください→『醍醐寺』の『五大力さん』でパワーチャージ)
「聖護院」が地方の山伏に対して行う事務を代行してきたお寺で、聖護院派山伏の筆頭寺院です。(「聖護院」についての過去記事をご参照くださいませ→ 赤・青・黄鬼さんや山伏と一緒に『聖護院節分会』を経験♪)
『積善院凖提堂』は聖護院周辺にあった4つの本山修験の寺院、積善院・凖提堂・才知院・定泉院がひとつになった寺院。
本堂には本尊不動明王(重文)や、光格天皇勅願による凖提観音像が安置されています。
【聖護院塔頭 積善院準提堂 五大力尊法要】
7:00~ 開白法要
7:30~ 御札、御守り授与開始
10:00~ 柱源護摩
16:00~ 古札焼き
19:00 閉門
(時間は目安のため、多少前後することがあります。予めご了承ください。)
※本年は大般若経転読、粕汁接待は行いません。
金剛吼菩薩・竜王吼菩薩・無畏十力吼菩薩・雷電吼菩薩・無量力吼菩薩の五大力尊の掛け軸が特別公開されます。
山伏さんらが般若心経を読経する中で、「不動明王」「金剛夜叉明王」などのお力にすがり、国の平和、国民の幸福を願います。
2023年の粕汁の振る舞いは中止となってしまいましたが、例年の五大力さんでは朝から粕汁を振る舞ってはりました…(私が訪れた2019年には午後1時にはなくなったそう!)
「五大力」さんのお札は、玄関裏に貼っておくと、『災難除け・泥棒よけ』のご利益があるとされ、また境内では山伏により身体健康を願って錫杖祈祷が行われます。
仁王経(にんのうきょう)に「未来の世に三法(佛・法・僧)を守る王があれば、五大力菩薩がその国を護る」とあります。すごい力をお持ちですね!
例年は午前中に「大般若経転読祈願」が営まれます。(*2023年は中止!)
600巻の大読経は圧巻…般若心経を一緒に読経させてもらいました♪
法螺貝が鳴る中、僧侶や山伏さんたちが入場退場する姿を見るだけでも感動〜
境内には本尊・不動明王(重文)のほか、光格天皇勅願による凖提堂本尊・凖提観音や、弁財天、役行者などが安置されています。
保元の乱で讃岐に流され、配流地で墳死された崇徳天皇の霊をなぐさめ祭ったという「崇徳院地蔵」(別名・人喰い地蔵)もあります!
崇徳上皇の怨念をしずめるために祀られたお地蔵さんですが、「すとくいん」がなまって「ひとくいん」→「ひとくい」になったと伝わります。
聖護院の森で心中した「お俊・伝兵衛の供養塔」もあります。近松門左衛門の浄瑠璃でも知られる元ネタです。
『高津商会』の倉庫にも数多くの映画やドラマで活躍した小道具としての仏像らがありますよ♪ 掛け軸などもさまざまな種類のものが揃っております!
なぜか私はいつもこの前を通るたびに手を合わせてしまいます…いつもお見守りくださりありがとうございます♪
五大力菩薩の年に一回だけの御開帳と、盗難除けの御札、お守りの授与をいただきながら山伏さんたちの吹く法螺貝の音に囲まれ、歴史ロマンに触れられてください〜♪
積善院凖提堂
住所:京都府京都市左京区聖護院中町14
電話:075-761-0541