【秋田県大仙市】地元の大衆食堂で羽後町のソウルフードを!『大曲食堂』で人気の西馬音内そばとは?
2017年創業!「ボリューム満点」の看板が目をひく『大曲食堂』とは?
暑い夏には、キリっと冷えた極上の蕎麦を。
「西馬音内そば」といえば、泣く子も腹減る秋田県羽後町のソウルフードである。町内では江戸時代創業の超老舗『弥助そばや』や、道の駅うごの『端縫い(はぬい)ダイニング』などでその味に出会えるが、ここ大仙市でも噂の蕎麦を堪能できる大衆食堂がある。そう、大曲飯田町にある『大曲食堂』だ。
夏の大曲に燦然と輝く「ボリューム満点」の文字。その屈強な看板をチラ見しながら店内に入ると、パワフルな男性……ではなく親切な女性店員が迎えてくれた。2017年創業の店内は広々としていて半個室型。清潔感がありファミレスのような雰囲気だ。
品書き
西馬音内そば
ざるそば:750円、かけそば(温・冷):700円、ミニかけそば(温・冷):390円、かき揚げそば(温・冷):900円、海老天婦羅そば(温・冷):1,150円、海老天婦羅とかき揚げのそば(温・冷):1,380円
定食
鶏の唐揚げ定食:6貫950円/4貫850円、とんかつ定食:1,100円、味噌かつ定食:1,100円、カツ煮定食:1,100円、生姜焼き定食:880円、肉野菜炒め定食:880円、大曲食堂の満足フライ定食:1,200円など。 ※ご飯・味噌汁おかわり自由
ラーメン
醤油ラーメン:780円、味噌ラーメン:830円など。
どんぶり・カレー
炒飯:850円、カレーライス:750円、カツカレーライス:1,000円、カツ丼:950円、焼き豚丼 温玉乗せ:950円
夏季限定メニュー
夏野菜たっぷり冷やしぶっかけそば:950円
週替わりランチセット
西馬音内そばとミニ麻婆丼セット:900円 ※訪問時のメニューです。
声高らかに「ボリューム満点」と謳っているように『大曲食堂』はボリューミーな定食やどんぶりも人気だ。
「ほんとうに食べれるの?」
前方のテーブル席では娘さんに若干プレッシャーをかけられながら、高齢のお父さんが大曲食堂の満足フライ定食を注文。わかりますよ、お父さん。この店に来るとヤングな気持ちでガッツリ系メニューに手を出したくなる。だが、ここは初志貫徹。私は西馬音内そばの冷がけでファイナルアンサーだ。
地元で味わう蕎麦の極み!『大曲食堂』で羽後町のソウルフードを実食!
羽後町が誇るご当地グルメが、ウマそうなかき揚げを引き連れて登場。温かい蕎麦もチョイス可能だが、西馬音内そばといえばやはり冷やがけがおススメだ。
ちなみに蕎麦との相席を許されたのはネギのみ。余計なものはいらぬ。目の前の蕎麦から、そんなガチな空気が漂っている。心して実食といこう。
おお、華やかな蕎麦の香りと噂にたがわぬ力強いコシ。出汁はちょっぴり濃い目ながらスッキリした味わいで、喉ごし抜群の蕎麦をアシストしている。
「そう、コレだよコレ!」
私と同じく冷やがけを啜っているらしい後ろのテーブルからも、そんな声が聞こえてくる。
「西馬音内そばって、つなぎに海藻のフノリを使ってるらしいよ」
なるほど。後ろから聞こえてくる西馬音内トリビアをこっそり盗み聞きしながら、蕎麦と向き合うサマーデイ。実は先日ズッコケて左腕を骨折した私だが、そんな哀しみの先に絶品の蕎麦が待っていてくれた。
ちなみに今回私が蕎麦のお供に選んだかき揚げは、王道のサクふわ食感だ。カラッと揚がったこいつを口に運べば、野菜の旨味がセイハロー。今回はサブキャラクターに甘んじているが、なかなか侮れない存在だ。
『大曲食堂』の品書きをめくると「そばの極みここにあり」という一文が躍っている。昔、JUDY AND MARYが「ハードルは低くしておくものよ」と歌っていたが、ボーカルのYUKIもビックリの激高のハードル設定だ。なんせ「そばの極み」である。
だが噂の蕎麦をひと口啜ってみれば、その言葉の意味が見えてくる。雄勝地方の湧き水や大地の恵みを受けて育った玄そば。そしてその玄そばを毎朝丹念に挽く店主の強いこだわり。それはやがて純粋無垢な西馬音内そばとなり、私たちは「コレだよ、コレ」と言ってそいつを夢中で啜る。
そばの極みここにあり。そう、その言葉に偽りはなしだ。
【店舗情報】
大曲食堂
住所:秋田県大仙市大曲飯田町22-14
営業時間:11時~15時、17時~21時30分
電話番号:0187-88-8886
定休日:無休