皮に白い粉つきのシャインマスカットはアリ?なし?ハズレを買わない方法!たった3つのコツを八百屋が伝授
八百屋歴10年の青髪のテツです。
10月に入り、ぶどうや柿、いちじくなど秋の果物の売り場面積が広がってきましたね。
これらの秋の果物の中でも、特によく売れていくのはぶどうです。その中でも圧倒的な人気を誇るシャインマスカット。皮ごと食べられて、マスカット香もありとてもおいしい品種ですよね。
そんなシャインマスカットをよくみてみると、皮の表面に白い粉がビッシリとついているものとそうでもないものがあります。実はこの白い粉。新鮮でおいしいシャインマスカットを選ぶ上でかなり重要な目安になるんです。
そこで今回は「シャインマスカットの白い粉の正体」と「おいしいシャインマスカットの選び方」を紹介していきます。
他のぶどうにも応用できる話なので、気になる方は最後まで読んでいってくださいね。
シャインマスカットの白い粉の正体
シャインマスカットの白い粉の正体は、ブルームと呼ばれるマスカット自身から生成される成分です。ブルームはお店でお客さんに農薬やワックスと勘違いされがちですが、体に害のある物質ではなく、自然に生まれる天然の成分なんです。
ブルームはシャインマスカットを乾燥や病気から守る役割があります。なので農家さんは収穫時になるべく白い粉を落とさないよう、細心の注意を払って作業をしています。
ブルームは触ったり収穫から時間が経つと自然ととれていってしまいますし、とれると鮮度劣化が早くなります。
つまり、新鮮なシャインマスカットほど白い粉がびっしりついているというわけです。
よりおいしくて鮮度の良いシャインマスカットを選びたい方は、別の選び方も覚えておきましょう。
シャインマスカットの選び方
シャインマスカットはたった3つのポイントをおさえ選ぶことで、新鮮でおいしいものを選らぶことができます。
そのコツとは...
・色に注目
・軸が緑色
・皮にハリがある
1つずつ簡単に説明していきます。
シャインマスカットの選び方①色に注目
シャインマスカットには「黄色っぽいもの」と「緑色のもの」があります。
シャインマスカットは緑色のイメージが強いと思うので、両方の色が並んでいるときは緑っぽいものを選ぶ方が多いので、意外かもしれませんが「黄色い」方が濃厚な甘味があるんです。
実はシャインマスカットは熟すにつれて「緑色」→「黄緑色」→「黄色」と果皮の色が変わっていきます。
熟度が高いということは、甘味や風味が強くなるので、黄色と緑を比べたときにより濃厚な味がするのは黄色いシャインマスカットということになります。とはいっても、見栄えと流通時の鮮度維持の観点からシャインマスカットの収穫の目安は緑〜黄緑なので「黄色い」ものはB品ならたまに見かけますが、あまり出回っていません。
とはいえ相対的に黄色っぽいものを選ぶことで、甘味や風味の強いものを選ぶことができます。
人それぞれ好みは違うので、サッパリとした味わいのシャインマスカットを求めるなら緑色のシャインマスカットを選ぶと良いですよ。
次に、シャインマスカットの鮮度の見分け方を紹介します。
シャインマスカットの選び方②軸が緑色
シャインマスカットに限らず、新鮮なぶどうを選びたいときは、まず最初に「シャインマスカットの軸の色」を確認しましょう。
私たち八百屋はぶどうの鮮度をチェックするときは、まず軸の色をみます。
鮮度の良いぶどうは軸が緑色をしていますが、鮮度が落ちてくると茶色くかれて徐々に黒ずんでいきます。
軸が枯れてきたぶどうは私のお店では早めに売り切れるように20%引きや半額シールを貼って売り切りをかけます。軸は鮮度の重要なポイントなので覚えておきましょう。
シャインマスカットの選び方③皮にハリがある
最後にシャインマスカットの「皮の状態」に注目しましょう。
新鮮なシャインマスカットは実がプリプリとしていて、皮にハリがあります。
ぶどうの85%は水分で構成されていると言われています。なので、収穫から時間が経つと、水分が蒸発し皮にシワができて実のハリがなくなっていくんです。
そのような鮮度劣化したシャインマスカットは本来割引シールを貼ったり見切り販売するべきなので、定価では選ばない方が良いでしょう。
シャインマスカットの白い粉の正体と選び方まとめ
今回はシャインマスカットの選び方を紹介しました。
今回紹介したシャインマスカットの選び方を使って、この秋たくさんぶどうを食べて頂けると嬉しいです。
他にも「農家直送でシャインマスカットを取り寄せる方法」や「おいしくぶどうを冷凍する方法と食べ方」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。