【富田林市】酒蔵映画祭が5月18日に開催。非公開の岩根家住宅で、珍しい弁士付き無声映画が上映されます
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南河内地域は常設の映画館がないので、近いところだと泉北や松原の天美に行く必要があります。そうなると、車がない場合は難波など大阪市内に出たほうが早いというのが現実です。
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先日も河内長野の東中学がロケ地になったベトナム、ドクさんの映画をなんばパークスシネマで鑑賞しました。
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富田林の場合、常設でなければ定期的に上映作品も限られますが、すばるホールの「すばる映画祭」で定期的に上映会が行われていますね。次回は6月27日です。
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また、年に1度ですが酒蔵跡を活用して映画を上映しているのが、五軒家にある岩根家住宅さんです。普段非公開の酒蔵跡で開かれるこの「酒蔵映画祭」の時だけ内部公開され、映画視聴の後に蔵見学までできるのです。
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五軒家は、富田林の西北にある古い町並みが残る地区です。
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映画祭そのものだけなら、それほど珍しくはありません。しかし、この酒蔵映画祭は、まだ映画が活動写真と呼ばれていたころの古い無声映画を上映し、さらに弁士(活動弁士)がセリフを語る昔ながらのスタイルです。
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ちなみに1927(昭和2)年のトーキー(映像と音声が同期した現在の映画)の登場で、1930年代には無声映画が消滅したとのこと。なので活動弁士付き無声映画は昭和レトロどころか大正ロマンの時代の産物ということになります。そんな貴重な体験ができるのは、またとない機会ですね。
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私は2年前に酒蔵映画祭に参加して活動弁士付き無声映画を拝見しました。現在のトーキー映画しか知りませんので、弁士付き映画がどんなものか全く想像できませんでしたが、弁士の語りが素晴らしく、あっという間にストーリーに引き込まれました。
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あえて説明するならアニメの声優にも似たものを感じました。それを男女どちらもひとりで演じるのですからすごい技術ですね。弁士を担当する遊花(嶋田恵子)さんの、経歴をチラシから引用します。
京都文化祭や嵯峨芸術大学市民講座などで上映会、2015年には国際交流基金よりモスクワに招聘され、6作品を上映。
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今年の上映作品の瀧の白糸をみると、これは明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家、泉鏡花(いずみ きょうか)が1894(明治27)年に発表した「義血侠血」(ぎけつきょうけつ)という小説が原作となった作品とのこと。
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ちなみに瀧の白糸は(1915年、1933年、1937年、1946年、1952年、1956年)の6回映画化されているそうです。
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なお当日、映画の歴史の話などの講師で、映画音響ミキサーを担当する濱口十四郎氏のプロフィールもチラシから引用します。
「京都の文化を映像で記録する会」代表。NHK京都放送局の番組などで、懐かしい映像を紹介解説する。
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そして会場となる岩根家住宅は、明治・大正時代に行われていた内国勧業博覧会に出品した銘酒をつくっていた酒蔵とのこと。
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酒蔵として稼働していたころのポスターやラベルも残っています。
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受賞した時の賞状もありました。
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建物として岩根家住宅を見た場合、富田林市(外部リンク)によれば、登録文化財として敷地面積が1000坪(3305.78平方メートル)あるそうです。住宅展示場にある大きなモデルハウスが70坪程度なので、いかに広いかがわかりますね。
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岩根家は五軒家での代表的な旧家で、15代当主は村長を務めるほどの方でした。酒造りは明治の初期から昭和初期まで行なっていたとのこと。
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敷地内には立派な庭園や茶室もあったので驚きました。
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また庭園内に鳥居までありました。
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さて、当日ですがシークレット企画やサックスの生演奏も予定されているとのこと。これは楽しみですね。
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最後に岩根家住宅への行き方を紹介します。南海大阪狭山市駅からはこのようにして行けます。
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また富田林市内からは金剛東地区の藤沢台二丁目バス停から行けます。
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ということで、5月18日土曜日に行われる酒蔵映画祭を紹介しました。参加費は2,500円で当日精算です。定員が30名程度で先着順との事なので、無声映画や普段非公開の五軒家の旧家に興味のある方はお急ぎください。
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国指定登録有形文化財・岩根家住宅(第4回酒蔵映画祭~瀧の白糸~)(外部リンク)
住所:大阪府富田林市五軒家2-7-1
日時:5月18日(土)13:30〜16:30
参加費:2,500円
問い合わせ先:info@osaka-tobunkai.org(大阪府登録文化財所有者の会 事務局)
アクセス:南海大阪狭山駅から徒歩14分、南海金剛駅からバス藤沢台2丁目バス停から徒歩16分
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