【河内長野市】実は河内長野の東中学校がロケ地!GWに全国上映されるドクちゃん、フジとサクラにつなぐ愛
いよいよGWですね。河内長野でもいろんなイベントが行われ、取捨選択して伝えなければなりません。また連休中ならば特に河内長野を飛び出して大阪市内に遊びに行く人も多いのではないでしょうか?
例えばこちらのベトナムフェティバルの2回目も、昨日から本日まで大阪城公園で行われます。関西中のベトナム人が集まるようで、会場ではベトナム語が飛び交い、日本人にとってはアウエー感があるほど。むしろ大阪にいながら本当に海外にいる体験が味わえます。
そしてGWの後半には、ベトナムのグエン・ドクさんのドキュメンタリー映画「ドクちゃん、フジとサクラにつなぐ愛」(外部リンク)が上映されます。
監督が川畑耕平さんで、プロデューサーがシンガポールを拠点としているKINGYO FILMS(外部リンク)のリントン貴絵ルース代表(以下、ルースさん)と吉岡フローレス亜衣子さんです。
残念ながら映画館の無い河内長野での上映はありませんが、全国公開される中、5月3日(金)からなんばパークスシネマ(外部リンク)での上映が決まりました。
ここまでだと河内長野というより、ベトナムの地域担当みたいになってしまいましたが、なぜこの情報を出しているのかと言えば、映画のロケ地の中になんと河内長野が含まれているからです。ちなみにロケ地は東中学校です。
昨年、東中学校の内本年昭校長がドクさんを招いて中学校で特別授業をしたことを記事にしました。このとき私のほかに大手新聞社の方からの取材があったのですが、もうひとつ映画の撮影も行われていたのです。
ドクさんが送迎タクシーから出てくるシーンです。左に内本校長が映っていますが、その手前に機材を持った映画のクルーがいるのがわかりますね。実は東京からルースさんを始めとする映画クルーが、ドクさんの撮影のために東中学校に来ていました。
このように内本校長とドクさんと久しぶりの再会のシーンは、右側の方が撮影をしています。
ドクさんが、東中学校に到着してから校長室で内本校長と会食をしているシーンです。ふたりの間に、イスの横で構えている人が映画のクルーです。
そして、ドクさんが中学生とモルックを楽しむのですが、右側を見ると撮影クルーの姿が見えます。ちなみに左に写っている方は大手新聞社のカメラマンさんです。
モルックの後、生徒たちも楽しそうにドクさんと記念撮影をしました。
特別授業で体育館に入ってくるドクさんと通訳の方の右側をみると、映画スタッフが映っています。このときがこの日もっとも大事な撮影のタイミングだったようで、いちばん右に写っているルースさんも真剣な表情で撮影を見守っていることがわかります。
さて、今月の13日に内本校長から大阪市内にあるドーンセンターというところで、ドクさんを囲んだイベントがあるという情報をいただきました。ドクさんをテーマにした絵本を制作した児島恵美子(こじまえみこ)さんとのトークイベントです。
ドクさんに加えて、ルースさんも当日来られるとのこと。昨年のこともありましたので、思い切ってドーンセンターまでいきました。
ドーンセンターの当日のスケジュールを見ます。
イベントは5階大会議室で行なわれます。「ぼくのお父さんはドクちゃん」というタイトルがついています。
イベントのタイトルは、児島さんが文章を書いた絵本のタイトルです。
絵本はイベントに申し込んだ時のオプションでついていたので購入しました。
余談ですが、映画にしても絵本にしても「ドクちゃん」という表記があります。ドクさんは今年42歳で、かつ子どもが父親に「ちやん」をつけるのには少し抵抗を感じますが、どうしても昔日本で話題になった双子の赤ちゃん「べトちやん、ドクちゃん」と呼ばれていた流れからこうなったのでしょう。
イベント開催の数日前にドクさんが来日して東京で行なわれた映画の試写会に出席。そのタイミングで、ドクさんに大阪まで来てもらって今回のイベントが実現したようです。
開場に入ると、ちょうど主催者の隆祥館書店(外部リンク)の二村知子さんの司会進行で始まったところでした。追加の椅子が用意されるほどの大人気です。
ドクさんが登場しました。映画を意識しているのか桜と富士山が描かれたアオザイを着ています。これは東京の試写会の時に着ていた服と同じです。今回の通訳は大阪ベトナム友好協会(外部リンク)の方でした。
ドクさんが今までの事について語ります。内容は昨年中学校で語ったものと同じなので、詳しくは触れませんが、初めて聞く人も多く、みんな真剣な表情でドクさんの語ることに耳を傾けていました。ドクさんは、「アメリカを恨んでいない」といい、とにかく戦争の無い世の中になってほしいと強調していました。
右側を見ると、大手通信社の方々の姿もあります。内本校長によれば次のメディアの方が取材に来られているとのこと。
- J:COM大阪
- 共同通信社
- 大阪民主新報告
私は昨年、河内長野に来られたために気軽にドクさんの取材をしてしまいましたが、こういうのを見ると本当にドクさんは日本では注目の人なんだと思いました。
児島さんよりドクさんの間違いについての解説がありました。勘違いだけでなく、どうしてもマスコミはドクさんに対しての扱いに違和感があるとのこと。
ドクさん自身は、幼いころからマスコミに囲まれていたので、取材慣れからかサービス精神があります。しかし、間違った姿を紹介していることが多く、今回の絵本と映画は自分の本当の姿が映っているので、見てほしいと言います。
この後ルースさんからのコメントがありました。ルースさんとドクさんとは12年の付き合いがあったそうですが、映画製作は日本とベトナムの国交樹立50年とドクさんの分離手術から35年というタイミングが背景にあります。しかし、本当はもっと別のきっかけで映画製作を決意したと言います。
それは、昨年から今も続いているウクライナとロシアの戦争です。戦争が起こった時に、居ても立っても居られなくなったルースさんがドクさんすぐに電話をし、そこから映画製作をすることが決まったそうです。
映画は昨年の2月から8月まで100時間程カメラを回したそうで、それを73分の作品に仕上げたとのこと。ロケ地はベトナムが中心で、ドクさんホーチミンの自宅や生まれ故郷、ドクさんのご両親がいる場所などですが、日本では河内長野の東中学校だったのです。
今回のイベントは盛りだくさんでした。特別ゲストによるトークが続きます。滋賀大学名誉教授で、べとちゃんとドクちゃんの発達を願う会代表の藤本文朗先生です。
次に、小児科医で京都民医連元会長で枯葉剤調査、リハビリ事業支援を行っている尾崎昇先生からはダイオキシンとの因果関係という専門性の高いお話が伺えました。
そして、最後は東中学の内本校長です。ただし、この日はNPO法人美しい世界のための関係者としてイベントを支える立場でもありました。美術教師でもある内本校長はドクさんらとともにホーチミン市3区にある戦争証跡博物館で壁画制作をしたことでも有名です。
内本校長は10年ほど前の映像作品を紹介していました。ドクさんや支援者らと枯葉剤の影響が指摘され、先天性の障害を持つ子どもたちの慰問の様子です。
すべてのプログラムが終わってから質問や感想を述べあう時間が設けられました。
この日は元世田谷区立桜丘中学校長で「校則なくした中学校」でも有名な西郷孝彦さんや元 大阪市立気木川南小学校長で「松井大阪市長へ提言」でも有名な久保敬さんの姿も見られました。
ベトナム人の方からの発言もありました。ベトナムの若い世代もドクさんのことはあまり知られていないと言います。この方も日本に来てからドクさんのことを知ったというほどで、ドクさんのことを知る度に泣きながらベトナムでももっと知られてほしいと感想を述べていました。
最後は小学生からドクさんにプレゼントが渡されてこの日のイベントは終了しました。
イベント終了後は、ドクさんに絵本のサインをもらう参加者の行列ができていました。
映画「ドクちゃん、フジとサクラにつなぐ愛」は、5月3日から全国で一斉上映されます。河内長野でいちばん近いのは、最初の方でも書いた通り「なんばパークスシネマ」です。
ご存じだとは思いますが、なんばパークスシネマは南海なんば駅に直結しています。千代田駅以外の河内長野市内の各駅からは南海電車で急行で乗り換えなし、千代田駅も区間急行なら乗り換えなしでなんばに行けるので、遠いようで実は近いのです。
GWの期間にもし時間があれば、大阪市内に出て映画を視聴していただき、ドクさんが登場するベトナムの雰囲気とロケ地で登場する河内長野の東中学校の様子を確認してみてはいかがでしょう。
私もまだ映画を見ていませんので上映される当日が楽しみですが、試写会を見た人がみんな感動し涙したというほどの作品です。気が早いですが全国上映が終わり、自主上映の機会があれば、ぜひロケ地でもある河内長野市内でも上映して多くの人に見てほしい気がしました。
河内長野市立東中学校
住所:大阪府河内長野市日東町26-1
アクセス:河内長野駅からバス 東中学校前バス停下車徒歩2分
グエン・ドクさん支援団体「NPO法人美しい世界のため」(外部リンク)
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