子どもと先生を困らせる!?保護者の行動!【園外・校外行事】
今回も前回に引き続き、保護者の方の困った行動についてお伝えします。
この時期の教育施設では、遠足やお芋掘り・勤労感謝のプレゼントをするためのお出かけなど、子ども達と職員で施設外へ出ることがたくさんありますね。
でも、いざ外へ出てみると・・・なぜかそこには保護者の方がいた!ということが稀にあります。
ご家庭以外での可愛いわが子の姿が見たかったのか、外に行くことが心配だったのか、様々な理由はあると思いますが、頼まれたお手伝いでない限り外行事についてくるのは、正直やめていただきたいです。
今回はその困ってしまう理由をいたお伝えします。
関心が保護者に向き、危険なことも
教育現場では、施設外に行くまでに楽しみな気持ちを膨らませるための事前学習だけでなく、危険のないよう注意事項を繰り返し伝え、安全に楽しく帰って来れるようにしています。
そんな工夫をしても、施設外に到着した際に子ども達が保護者の方を見つけてしまうともう大変。
保護者の方のいる方向に行きたい気持ちで勝手に走り出してしまったり、他の子も保護者の方に会いたがって泣いてしまったり。小さければ小さいほど危険な行動に走ってしまいます。
先生達も何人かに手を取られることで、全体の安全を確保できない状態になってしまいます。
危険な目に合わないためにも、ご協力をお願いしたいです。
本来の子ども同士での姿でなくなる
大人が社会での姿と家での姿が違うように、お子さんもご家庭での姿と園での姿は全く異なることもあります。
ご家庭では甘えん坊な子も、園では周りをよく見れるしっかり者だったり、逆にご家庭ではしっかり者の子が、園ではちょっと甘えん坊だったり。でも、子ども達にとって、それが園生活においての自分の心地よい姿でもあるんです。
なので、園だけの行事に保護者の方の介入があることで、お子さんが”どの自分でいいのか”混乱してしまったり、本来の子ども同士の姿が出せなくなってしまうこともあります。
そうなると、その行事への興味・関心、熱中具合が薄れてしまい、「お友達と○○してこうお話ししたことが楽しかった」という充実度も下がってしまうこともあります。
充実感を最大にするためにも、子どもだけの世界を大切にしていただけたらと思います。
その行事のねらいが達成できない
施設外の行事にも教育のねらいや目的、得られることがたくさんあります。
たとえばお芋掘り。お芋を掘るだけでなく、
「収穫を通して秋の食べ物として認識する。」
「お芋を掘ることだけでなく、観察して色や感触・重みを感じ、それを先生や友達と共有し新たな発見を楽しむ」
「お芋だけでなく土や虫にも触れ、自然に親しみを持つ」
などそこに集中することで、得てほしいことや得られることがたくさんあります。
そこで保護者の方に会ってしまうと「今、見せたい!」が勝ってしまい、本来そこに集中して観察できることだったり、その上でのお友達との会話で生まれる共感や発見だったりが、かけてしまうこともあります。
なので、行事での学びを得るためにも、感想をご家庭に持って帰るのを待っていただけたらと思います。
【終わりに】
施設外の行事は、地域の方にお世話になったり、友達や生と協力することで多くの学びが得られる貴重な機会となっています。
見たい気持ちはわかりますが、お子さんの施設外に行ってみての感想を楽しみに待っていていただけたらと思います!