子どもと先生を困らせる!?保護者の行動【子どもに役割がある行事】
この時期は、多くの教育施設で運動会や発表会など、たくさんの行事があるのではないかと思います!行事ともなると、いつもは冷静な保護者の方も、可愛いわが子見たさに勢いづいてしまうことも。
今回は、現場から見ていて「それはやめてほしいな。」と思った保護者の方の行動とその理由をお伝えします。
いつもはお子さんのことをよく考えられる素敵な保護者なのに、その時の行動で困った保護者認定をされないように、気を付けていただければ嬉しいです。
子どもの役割に自分の希望を出してくる
運動会や発表会など、施設や学年によると思いますが、係や代表・劇の役など、お子さんが何かしらの役割を担うことも多くなってくると思います!
その際、先生に「なんでうちの子はこの役なんですか?」「これにしてください!」、お子さんに「この役、この代表やりなよ!」と伝えている保護者の方がわずかですがいます。
たしかに、保護者の方の思いは分かります。目立つものに目が行きますし、経験させてあげたい、キラキラしているわが子の姿が見たい!そんなふうに思いますよね。
でも、それって誰の満足感なのでしょうか?
その行動が困る理由
まず現場では、その子がその役割を担うまでに段階を踏んで決定しています。
学年によりますが、子ども達と先生とで「どのように役割を決めるか」「その役割はどういったものなのか」「やりたいものは何か」「やりたいものが被ってしまった時はどうするか」など、全員で話し合ったうえで決めていることもあります。
一人ひとりが納得感を持って行事に臨んでもらうために、全てを大人が決めずに、子ども達の力を信じ任せながら、自己選択ができるようにしているのです。
なので、せっかく子ども達みんなで時間をかけて、たくさんの選択の中から決めたことに、保護者の方の「わが子のこれが見たい!」という強すぎる希望が入ってしまうと、そこまでの子ども達の選択は無駄になってしまうかもしれません。
「自分はこう思うけど、お母さんが言ったからこうする」
これって、お子さんの心からの満足感、納得感ではないですよね。
まとめ
教育現場での行事の主役は子ども達です。
その子ども達が自己決定をし、納得して行事に臨むことが、成長に繋がる一番の道なのではないでしょうか?
もし、お子さんにこうしてほしいなと思った時には、一度その決定までの背景を思い出していただけたらと思います。