お客さんやクライアントは、「見ないし、読まないし、聞かないし、信じないし、行動しない」です。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
私は、心理カウンセラーとして、独立開業し26年が経過し、27年めに突入しました。
恥ずかしながら、周囲の人からは、「成功者」と呼ばれています。←大した成功ではないです。実際、大したお金持ちでもありませんし…。ただ、細く長く、飢え死にしない程度にやって来られた…というだけです。ええ、ええ、それもこれも、日頃から、ごひいきにしてくださっている、クライアントやお弟子さんや生徒さんや読者さんやお客さんのおかげです。本当にありがとうございます。
私が心理カウンセラーとして
成功した理由、長きに渡って成功し続けている理由は、下記になります。
1.カウンセラーとして腕が良かった。←私は、話を聴くのが上手でした。臨床心理学の知識を有していました。そして精神医学と性格心理学の知識を有していました。
2.マーケティングを一生懸命に勉強した。←お金を実際に支払うお客さんを、どう自分の目の前に連れて来るか? 集めて来るか? という問題をクリアさせています。
3.運が良かった。←カウンセラーとして独立開業するタイミングが良かったです。あと2~3年早く始めていても、あと2~3年遅く始めていても、私の実力では、失敗したのではないかと思っています。←もっとも、1と2が抜群に優れている人は、私とは別だと思います。
マーケティングの勉強をしているとき、何度も次の言葉を聞きました。それは、「お客さんは、見ないし、読まないし、聞かないし、信じないし、行動しない」ということです。これは、実際に商売(カウンセリングすることを、あえて商売と書かせていただきました)を始めてみると、「本当にそうだなぁ」と思わざるを得ません。
たとえば私は、自分のホームページに、「私のカウンセリングルームには、待合室がございません。カウンセリングルームのチャイムは、なるべくご予約時間ちょうどに鳴らしてください」と書いてあります。そして、そのことは、ご予約くださったクライアントにも、再度、文章で口頭でお願いしております。
でも、年に数人は、約束時間の15分以上も前にチャイムを鳴らす人が現れます。私は大変に焦ります。まだ準備中だったり、前のクライアントとカウンセリングしている最中だったりするからです。もちろん、「ご予約時間ちょうど」とは言っても、5分ぐらい前後するのは、全然構いません。でもさすがに、15分以上前だと、私は困ってしまいます。
こういう事態に遭遇する度に私は、「お客さんやクライアントという者は、本当に読まないし、聞かない者なのだなぁ」と思います。
その他、駅の階段に、よく、「盗撮は犯罪です」と書かれたポスターが貼られています。これは、「盗撮したい」という衝動を持った人に対し、その衝動を抑えるために書かれたものなのですが、盗撮犯は、そんなことお構いなしです。何故なら、盗撮犯は、そんなポスターなど見てないし、読まないし、見たとしても、行動を抑制しないからです。
私は、私のホームページをしっかり見てくれる人は、カウンセリングの開始時間をしっかり守ってくれるだろうし、しっかり見ようともしない人は、カウンセリングの開始時間を守らないから、予約完了メールに、「チャイムは、お約束の時間ちょうどに鳴らしてくださいね」と書いても、ホント意味ないなぁ…と思うのですが、書かない訳にはいかないので、このあたりは、本当にジレンマです。
ラーメン屋さんにも、入口に、いろいろな注意事項を、一生懸命に書いている店主さんがいるのですが、その苦労が報われることは、ほとんどないだろうなあ…と思う次第です。
この記事をお読みの皆さんには、ぜひ覚えておいて欲しいことがあります。
それは、世の中には、
1.ルールを見る人がいて、
2.ルールを見ない人がいる…ということです。
そして、
3.ルールを守ろうとする人がいて、
4.ルールを守ろうともしない人がいる…ということです。
どうぞ、上記を参考にしてください。
私は、カウンセラーとして、クライアントのことを信じていますが、
私は、商売人として、お客さんのことを信じていません。
あなたは、いかがですか?
要するに、大切なのは、バランス ですね。
クライアントやお客さんに対し、「失望した」とか「落胆した」とか言っているようでは、カウンセラーとしても商売人としてもまだまだです。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。