【京都市右京区】2024年紅葉狩りどこ行く! 嵐山の近くなのに静かに鑑賞できる寺が夜間拝観の予約開始
「鹿王院」は、臨済宗に属する禅寺で、足利義満によって1379年(康暦元年)に建立されました。京都十刹第五位の格式を誇ったものの、応仁・文明の乱で焼失した宝幢禅寺の中で唯一再建された塔頭という、洛西屈指の古刹・名刹です。
雑誌やガイドブックの表紙などでよく見かける山門から中門に続く石畳の参道に続く紅葉のトンネルは有名です。
また、舎利殿の東側に広がる枯山水庭園は、嵐山を借景とする日本最初の平庭式の庭園で、「鹿王院庭園」の名称で京都市指定名勝とされています。三尊石や坐禅石を中心とした石組が配置されており、樹齢300年を越えるモッコクは古木としての風格を備えています。
江戸時代中期の1763年(宝暦13年)頃に作庭されたと言われ、その庭園内と境内中で見事な紅葉を愛でることができます。
本庭の中心に見える禅宗様の舎利殿には、「仏牙舎利」が奉安されています。この仏牙舎利は、鎌倉幕府三代将軍源実朝が宋より取りよせ、後光厳天皇から普明国師に下賜されたものだと言います。四方に仏法護持の四天王を安置し、天井には龍図が描かれています。
しかし、JR「嵯峨嵐山」駅から徒歩5分、京福嵐山線「鹿王院」駅からだと徒歩3分という好立地にもかかわらず、訪れる人はそう多くなく、まだまだ穴場と言えるかもしれません。
客殿には、「鹿王院」の三字扁額が掲げられていました。これも足利義満の自筆だといいます。その鹿王院で紅葉シーズンとなる2024年11月15日(金)から12月8日(日)までの期間、夜間特別拝観が実施されます。予約は始まっています。拝観料3000円 (茶道速水流お抹茶・鹿王院オリジナル和菓子つき)。予約フォームはこちら(外部リンク)から。
平日限定のプレミアム拝観として、狂言によるおもてなしも予定されているようです。歴史と自然の世界が織りなす禅の世界へ足を運んでみられてはいかがでしょうか!
仏牙寺 鹿王院(外部リンク)京都市右京区嵯峨北堀町24 075-861-1645