【一人っ子を育てる10の心構え】〜後編〜 幼児教育講師が考える一人っ子での心配事の対処法!
こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回は前回に引き続き『一人っ子を育てる10の心構え』をテーマにお話しさせていただきます。
前回①〜⑤までの記事はこちら>>
【一人っ子を育てる10の心構え】〜前編〜 幼児教育講師が考える一人っ子での心配事の対処法!
⑥過保護な親にならないために
一人っ子の子育てをしていると「過保護な親に自分はなっていないか」と、自分の子どもへの接し方に悩む方は多いです。
これは、これまで色んなご家庭と関わらせていただいた経験から断言しますが、自分が過保護じゃないか心配している方は過保護じゃないから大丈夫です。
そもそも本当に過保護な親というのは自分が過保護かどうか心配にもなりません。
「私は過保護になっていないか不安なんです」とご相談にくる親御さんは、大抵ちゃんとお子さんとの距離感や先回りをしないように親としての行動を意識できています。
なので、一人っ子の子育てをするときの1つの心構えとして「自分が過保護になっていないかどうか」を考える思考だけ持っていれば、それで全く問題ないということです。
自分が本当に過保護な対応をしていないかとか、これまで過保護な対応をしてきてしまったのではないか。などと不安に思いすぎる必要はありません。
過保護にならないように自分を見る意識だけあればもうそれで十分すぎるくらいです!
⑦適度に我慢の機会を作ろう!
実はこれが一人っ子の場合に特に起こりやすいことなのかなと思っていたりします。
兄弟がいれば自然と何かしら我慢しないといけないことが生まれ、その経験が自制心や我慢する力を育てていったりするのですが、一人っ子のご家庭では代わりに、ご家庭の中である程度のルール付けをしていくのがオススメです。
例えば、
・お菓子は1回の買い物で100円まで
・3時のおやつはお菓子1つまで
なんでも良いのですが、家庭のルールを作り、それを守る。
そして、わがままを言ったりしてもきちんとNo!と伝えてあげる。
これが一番シンプルですが自制心を育てるための大事な関わり方です。
なんでもわがままを言えば自分の思い通りになるという価値観を持って育ってしまうと、自分の世界が広がっていき、人間関係も多様化してきたときにかなり苦しい状況になっていきます。
この自制心は将来の成功と大きく繋がっていることが近年の研究でもわかっていますので、ぜひ大切にして、幼児期からしっかりと教えていきたいですね。
もう1つ我慢と関係するところでいうと、譲り合いということもできるときに経験させていきましょう。
・家族で何かを一緒に食べるときに、子どもに取り分けてもらう
・お友達が遊びにきたときにお菓子を「みんなに同じだけ分けてあげてね」と子どもに託す
このようなことで独り占めではなく、みんなで分け合うということを教えていくことができます。
⑧一人っ子はマイペース?
これもよく言われることですが、私の経験から言うとマイペースは別に一人っ子だからということはありません。
気質的にマイペースな子はたくさんいますから、まずは「一人っ子だからマイペースになっているのでは!」とか「マイペースにならないように気をつけなくちゃ!」と意気込みすぎないでください。
むしろマイペースは長所です。
良かったら以前こちらの記事でマイペースの子の育て方について話しているので、お子さんがマイペースであると感じている方はぜひご覧いただけたらと思います。
⑨一人っ子だからといって焦って早期教育をしすぎない
これは結構一人っ子の子育てで多い傾向だなと感じます。
一人っ子は兄弟子育てよりも1人にかけてあげられるお金が多いのは事実だと思います。
それのせいかわかりませんが、早期から習い事などと外部環境にお金をかけて色々とやらせる傾向が強いです。
もちろん適度なら良いのですが、早期からそういった英才教育のようなものをやりすぎるのは、子どもの脳の発達を考えると負荷がかかりすぎることがあります。
子どもは『愛情知』と言って、まずは生まれてからたくさんの愛を受けて心を育てていきます。
そして親が子どもにとっての安全基地となることで、それを通じて情感が育っていき、その情感が育っていった上に知識の習得や様々な技能の習得があります。
この順番を間違えて、先に知を育てよう!としすぎるのはちょっと待ってほしいなと思います。
多少の習い事をするのは良いと思いますが、幼児期から、ご家族がゆっくりできる時間もないくらい色んな習い事を掛け持ちして、寝る時間も不安定。
「早期教育の効果が一番高いから投資しなきゃ!」とそのような状態では、私の経験では良い結果にはならないことが多いです。
ですから一人っ子は特に、お金を投資するのではなく親の時間を投資してあげて、親子の時間やお友達と遊ぶ時間なども大切にしてあげてください。
⑩子どもが求めた愛情には100%応えてOK
最後はこれです。
一人っ子を子育てしていると「自分は甘やかしているのではないか」ということが心配になることがあります。
周りからも「甘やかしてない?」なんてちょろっと言われると不安になるものです。
ですが、私は『子どもが求めた愛情には100%応えてOK』だと思っています。
100%応えないといけないわけではありませんが、応えられるときに受け入れてあげるのはとても大事なことです。
「抱っこ!」とか「ぎゅーして!」とか、そんな日々のスキンシップは子どもが求めているならどんどんやってあげてください。
それは甘やかしではなく、愛着を形成して親が安全基地になり、そしてもっと言えばそれらが後の万能感につながります。
万能感とは「僕はなんでもできるんだ!」という心持ちのことです。
ただし、なんでもわがままを受け入れるのとは違うので注意していきましょう。
愛情を求めた純粋なスキンシップは受け入れる。
ですが、「おもちゃ買って!!!」と決めたルールを守れないケースはNo!
それは甘やかさないために大事なことです。
いかがでしたでしょうか?
一人っ子の子育ては確かに迷うことや不安に思うことも多いかもしれません。
ですが、一番大事なのは『大丈夫』という心持ちです。
大丈夫です!どんなことがあっても何とかなります。
その時に何ともならなくても時間が経てば笑い話になっています。
そんな気楽な気持ちで子育てと向き合えると良いのかなと私は思っています。
皆さんの子育てを応援しています!