御門屋さんの隠れた限定品「揚げ饅頭」青えんどう豆と蓬、夏だけ&銀座だけの乙な味
昭和27年創業、揚げ饅頭やおかきといった揚げ菓子を中心に製造・販売なさっている「御門屋(みかどや)」さん。
目黒区の本店のみならず、都内主要駅の商業施設などにもお店を構え、お手頃な価格と種類やサイズ、容量の豊富さから、自身のおやつやお手土産等に購入なさる方も沢山。
食べ応え抜群のおかきも捨てがたいのですが、今回は揚げ饅頭にフォーカス。
定番のこし餡や胡麻のみならず、一年を通してそれぞれの季節限定品も製造なさっており、春夏秋冬の移ろいを感じられる餡も様々。さらに、本店ではなく銀座のデパート・松屋銀座限定のお味も!
今回は二種類の限定品「夏季限定・青えんどう豆」と「松屋銀座限定・よもぎ」をご紹介。
夏季限定の「青えんどう豆」は、ほろほろとした衣の柔らかな食感。優しいきつね色に揚がった表面がまたなんともいえず、食欲を刺激されます。
青えんどう豆のうぐいす餡は、完全なペースト状ではなくある程度豆立ちを残した仕上がりに。味わいだけではなく、球体の青えんどう豆ならではのほくほくっとした舌触りも損なわれていないため、しっかりと甘味は感じられるものの丸みを帯びたうぐいす餡です。非常に食べやすく、大人から子供まで愛されるような季節限定商品かと。
もうひとつご紹介させていただきたいのが、「松屋銀座限定・よもぎ」味。同じ緑系のパッケージではありますが、青えんどう豆と比べるとやや青みがかったクールな印象。
青えんどう豆とくらべると、蓬の方がしっとりとまとまりのある生地感。自然ながらも鮮やかな蓬の深緑色が、粒餡との美しいコントラストを表現していますね。粒餡に使用されている小豆は、国内三大小豆としても名高い北海道産しゅまり小豆。長年信頼を置き、40年以上の実績をもつ契約農家さんから仕入れていらっしゃるということ。
揚げ油のまろやかさが加わることにより、ほんのりとした清涼感は保ちつつ優しい風味の蓬にほっと一息。素朴な味わいの粒餡ともよく合います。
都内に本店を構える御門屋さんですが、実は工場があるのは静岡県御殿場市。良質な空気や水に恵まれた環境にて美味しいお菓子を作りたいという信念のもと、工場で形を作ったあと都内にて揚げて販売なさっています。
王道が美味しいお店の限定品は、陳列されているとついつい惹かれてしまいます。季節限定、もしくは銀座限定のお味をぜひ一度、ご賞味あれ。