福岡県福岡市南区玉川町。西鉄天神大牟田線の「高宮駅」から徒歩で3分ほどの立地（西鉄電車の高架下からすぐの場所）にある〈らーめん はや川〉。2017年の創業で、今年7周年を迎えた味噌ラーメン専門店。福岡市内を見渡すと、老舗の「博多川端どさんこ」が本店の上川端以外にも都心部の天神や博多駅にもあり、味噌ラーメンのお店としては最も有名なお店になるが、ここ〈らーめん はや川〉は、創業年から7年と決して長くはないが、福岡の中ではすでに味噌ラーメンの有名なお店として確固たる地位を築きあげてきた。また、昨年（2023年）の『バナナマンのせっかくグルメ』で紹介されたことでさらに知名度を上げ、西鉄電車の高架下まで長蛇の列が続く時期もあった。

提供開始から5年目のシーズンをむかえた〈らーめん はや川〉の「冷やしらーめん」は、毎年恒例の夏の風物詩。暑い中でいただく辛味噌の効いた「味噌らーめん」ももちろん美味しい。だけど近年、毎年のように続く猛暑の中では、やはり「冷やしらーめん」も選択肢の一つとして楽しめるのがありがたい。

暑さ対策としても、その流れにいち早く取り組み、継続してきた結果「はや川といえば＝冷やしらーめん」という流れも定着してきた印象。しかも毎年（とても大変だろうと思うけど）手を替え品を替え顧客を飽きさせないように1シーズンで何種類もの「冷やしらーめん」を創作。直近でもそのニーズは増加し毎回楽しみにしているファンも増え、その底上げにも成功している。

元々は地鶏ラーメンからスタートした〈はや川〉。今はその頃の記憶が薄れるほど魅力的な「味噌ラーメン店」へのシフトチェンジが見事に成功しているお店だ。前店主とともに研究を重ね開発したレシピを今のご主人がブラッシュアップさせ完成させたひと品。（※地鶏の醤油ラーメンでも成功をおさめた実績や下敷きがあるからこそ、夏の風物詩の「冷やし」であり、時々限定麺として登場する醤油・塩系のラーメンが提供できている）

現在、そのスープは鶏ガラや豚骨などをベースに長時間じっくりと炊き上げて完成させている。合わせる麺はツルモチ食感の平打ちの麺で、以前と変わらず、京都の有名な製麺所「麺屋棣鄂」謹製。毎朝京都から取り寄せられている逸品。

濃厚な味噌には、信州味噌、八丁味噌、こうじ味噌をブレンドし、山椒や生姜など十数種類のスパイス（調味料）を加えた自家製ブレンドの味噌だれを使用。旨みは抜群だけど脂分は少なめで濃厚ではあるけど、さっぱりとした印象。自家製辛だれは、二種類の唐辛子をベースに、にんにく、揚げ玉ねぎを使用。後に残る香り、辛み、甘みが特徴的。〈はや川〉の代表麺となるひと品もぜひご賞味いただきたい。

麺を京都の老舗製麺所「麺屋棣鄂」から取り寄せていることや、ご主人が一時期を過ごされた場所というご縁もあり、出店に際してはより身近に感じ、大きな影響を及ぼしていると想像する「京都」。

今年（2024年）の5月に、京都府京都市東山区に「らーめん はや川 京都祇園店」がオープンした。福岡の人気味噌ラーメン屋を京都祇園エリアで開業。札幌の味噌ラーメンとは異なる味わいでブレンドされた味噌に鶏ガラと豚骨を合わせたスープなので京都に訪れる機会があれば、ぜひお試しください。

住所　　：福岡県福岡市南区玉川町11-11［地図］
営業時間：11時00分〜14時30分　17時30分〜21時00分（L.O.）
　　　　：11時00分〜14時30分　17時30分〜20時30分（L.O.）※日曜日
定休日　：第二水曜日
駐車場　：専用駐車場あり（店頭に1台）、近隣有料駐車場あり
要確認　：らーめん はや川（※インスタグラム）

住所　　：京都府東山区清本町352［地図］
営業時間：11時30分〜15時00分　18時00分〜翌02時00分
　　　　：11時30分〜15時00分　※日曜日
定休日　：なし
駐車場　：専用駐車場なし
要確認　：らーめん はや川 京都祇園店（※インスタグラム）