天神・親不孝通りにある知る人ぞ知る人気の豚骨ラーメン店《魅力あふれる煮干し豚骨ラーメンが人々を魅了》

ラーメンアンテナ｜福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

1/2(木) 8:15

福岡県福岡市中央区の天神。九州・福岡最大の繁華街になる「天神エリア」の中心からやや北に位置する1980年代後半から1990年代にかけてのバブル絶頂期に一世を風靡した「親不孝通り」がある。当時は若者が集うクラブや飲食店が軒を並べ大変な賑わいを見せていた社交場的な場所で、そのネーミングと相まって社会的にネガティブな通り（街）の象徴となったことから一時期は「親富孝通り」と改名したこともあった。現在の「親不孝通り」は、飲食店も多く存在し歓楽街という印象は変わらないものの、その当時の華やかな若者中心の街という印象はなく、天神の一角にある繁華街の一つといった印象になっている。そんな親不孝通りの南側の入口にあたる天神のメインストリート「昭和通り」から入って一本目の路地裏に〈晴れる空〉がある。

昼＆夜の二つの顔「ラーメン店と居酒屋」

2022年の春に開業してまもなく3年目を迎えるお店〈晴れる空〉。お昼は、本格的な「ラーメン専門店」として、夜は、居酒屋メニューを取り揃えたラーメン居酒屋として、比較的若い世代に人気のお店。また交通アクセスもよく利便性の高い天神エリアという立地から、近年はインバウンドの方からも支持され賑わっている印象。店舗は、間口は小さいながらも奥に進むとカウンター6席が並び、さらに奥へ進むと小上がりの座敷席が広々とあり落ち着いた雰囲気のゆったりと寛げる空間になっている。

昼の人気は半チャーハンや唐揚げのセット

この日、訪れたのはお昼の11時半過ぎ。店内はすでに賑わっていて言葉の感じから海外からの若い旅行者が多かった。カウンターの中央あたりの空席に腰を下ろし、お昼のメニュー表の中から、ラーメンは人気の「煮干し豚骨ラーメン800円」を選択。プラスして「Bセット：半チャーハン350円」を注文した。その他のセットメニューは「Aセット：豚骨ラーメン＋半チャーハン＋唐揚げ1100円」、お好きなラーメンに「Cセット：唐揚げ＋白飯400円」という3種類の人気セットメニューがある。

店内が混雑していたため待つことしばし。まず先行して配膳されたのは、人気メニューの「半チャーハン」から。しっとりとした仕上がりでミンチが一緒に炒められているため、旨みあふれる抜群の美味しさのチャーハンに仕上がっている。時間を置かず、まもなく配膳された「煮干し豚骨ラーメン」のスープとも相性抜群だった。

泡立ちのある煮干し感が強めな豚骨スープの口当たりはザラっとした舌触りでトロミもある。煮干しと豚骨の旨みの相乗効果で心地よい美味しさがある。

合わせる細ストレート麺は、カタか普通でいただくのがベスト。ザクザクとした食感の歯切れのいい逸品。ホロホロのチャーシュー、甘みのある玉ねぎ、大判の海苔の具材もピタリとハマる感じで癖になるひと品に仕上がっていた。

本格的な豚骨ベースのラーメン類が人気

麺のラインナップはベースが4種類あり、ベーシックな「豚骨ラーメン」が650円とこのエリア内ではかなり格安の価格設定。次に人気の「豚骨坦々麺」が800円、「汁なし坦々麺」が800円。今回ご紹介した人気メニューで数量限定になる「煮干し豚骨」が800円というラインナップになっている。

そのほか、個人的におすすめなのは、辛味入りの「赤辛豚骨ラーメン」。1杯700円で1〜5倍の範囲で辛さを選択できる。単独メニューとしては最高値の「煮卵チャーシューワンタン麺」が1250円、「チャーシュー麺」が950円、「ワンタン麺」が850円とバリエーションも豊富に揃っている。天神方面へのご予定があれば、ぜひ味わって欲しいお店です。ごちそうさまでした。