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有名な博多ラーメンと同等の一杯を低価格で味わう《安くて旨いを実現した福岡有数の豚骨ラーメンの系列店》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市の近郊でこれまで長い年月の間、低価格路線を維持してきた〈18(いっぱち)ラーメン〉は、その安さだけでなくラーメンそのものの美味しさも実現している地元の人々の日常食として支持され続けてきた博多ラーメン店。その母体となるのは1965年(昭和40年)創業で、今年60周年を迎える福岡県福岡市南区の老司にある、老舗の博多ラーメン店にして名店の誉れ高い「一九ラーメン老司店」。いつも行例の絶えない地域を代表する人気店の系列ラーメンブランドとして運営されているのが〈18ラーメン〉になる。

価格改定がされて現在ラーメン1杯が320円

昔は「一九ラーメン老司店」のラーメン1杯500円という価格(これでも十分に安い)の半額という「250円」という価格設定だったラーメン1杯(とんでもなく安い)が、物価が下げ止まりしない現在の状況下、ラーメンに関わるほとんどの食材や水道光熱費の高騰の影響により、280円→300円と値上げされ、昨年に8月には「310円」→10月から「320円」と、少しずつではあるものの価格が上昇してきた。とは言え、それでも十分に安い低価格で味わえることに変わりなく、感謝の意を表したいと思う。

店外の券売機のほか建物の中も券売機がある
店外の券売機のほか建物の中も券売機がある

この日は、お昼のピークタイムになる12時半少し前に〈18ラーメン博多駅南店〉に到着。元々はパチンコ店に併設されたお店だったため、2階に広々とした駐車場を完備。また1階にも前払い式の駐車場もあるので車で訪れても安心。現在はドラッグストアがメインテナントして入居しているので、そこでの買い物のついでに寄るという選択肢もある(ドラッグストア内での購入価格により駐車料金が無料になるサービスもある)。

店先に到着すると券売機前に少しの行列があり、さらに店内には待ち客があふれている状況。一瞬諦めて他のお店に行こうかとも思ったが、年末のため他店が空いているという保証もなく、そのまま待つことにして、まずは券売機で「一九老司」の名物で〈18ラーメン〉の本命メニューになる「ワンタンメン520円」と「一九老司」にはない「半熟味付け玉子100円」をトッピングするという楽しみ倍増な発券。ちなみに半熟味付け玉子が付く「半熟味玉ラーメン」は当店の一番人気のメニューになる。

お店の外にある券売機
お店の外にある券売機

食券を購入し、あらためて順番の列に並ぶ。先客の回転が思いのほか早く、あっという間に先頭になり10分もしないうちにカウンター席に腰を下ろせた。(※余談だが券売機は建物の中の通路側と店舗の外側の入口の2ヵ所に設置されている)

地元の人々の日常食としての「博多ラーメン」

食券をスタッフさんに手渡しながら、麺の硬さは「カタ」で注文。待つこと少々で配膳された「ワンタンメンの半熟味付け玉子入り」は、まずそのやさしい風味が昔ながらの懐かしい一杯。純粋でまろやかな甘みのある豚骨のスープとキレのあるカエシの塩味がバランスよく整えられた逸品に仕上げられている。

合わせる〈18ラーメン〉専用の自家製の細ストレート麺とも相性抜群で、心底この価格で大丈夫なのか?と思わせる一杯ながら、それと同時に流石は名店と誉れ高い「一九老司」仕込みの味に仕上がっている。それなのに、今もわずか「320円」という設定価格に感謝しつつ「安くて旨い」ラーメンをごちそうさまでした。

現在〈18ラーメン〉は、福岡市博多区博多駅南の〈18ラーメン博多駅南店〉のほか、福岡市に隣接する福岡県春日市の「18ラーメン大土居店」や福岡県糟屋郡須恵町の「18ラーメン須恵店」、福岡県飯塚市の「18ラーメン上三緒店」と、福岡県内全4店舗体制で運営されている。

改めて近年の物価高騰の影響により、仕入れに関わるすべての価格が上昇し続ける状況下で、水道・光熱費や家賃、人件費も値上がりしている中、飲食関連のお店が価格を据え置きにするこが困難な時代になっています。そんな中でも常に地域の人々の日常に寄り添い『美味しいラーメンを食べてほしい』というお店の想いが込められていると想像する。そしてまた、ふらりと来店すると「安くて旨い」ラーメンを日常的にいただける幸せを感じられる、まさにその地域の名店と言っても過言ではありません。ぜひお近くに寄られた際はご訪問ください。

18ラーメン博多駅南店

住所  :福岡県福岡市博多区博多駅南6丁目8-1[地図
営業時間:11時00分〜21時00分(O.S.20時45分)
店休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :近隣有料専用駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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