キャベツとブロッコリー価格が高騰している今の食費節約は?
キャベツやブロッコリーなど多くの家庭でよく使う野菜の価格が高騰していると、連日のようにニュースで流れています。卸売価格自体が例年の2.5倍や3倍という状況もあり、店頭に並んでいるものはキャベツもブロッコリーも1つ400円前後という価格です。先週にはキャベツが1玉1000円を超えているという投稿がSNSで話題となりました。
今回はキャベツやブロッコリーの価格が高騰している今できる食費の節約術についてご紹介します。
キャベツとブロッコリーが値上がりしている理由は?
キャベツとブロッコリーが値上がりしている理由は大きくまとめると天候不順のためとなります。
キャベツは今年の4月の上旬にも高騰し、その時の値上がりの理由としては暖冬で収穫が早い地域のものが早期に出てしまったことと、3月になり寒の戻りがあったため次の地域のキャベツの生育が進まなかったことが挙げられていました。
その時点では4月下旬になれば落ち着くであろうとの予測があり、確かに4月下旬に一度値下がりしたのですが、5月に入りさらに値上がりしたという状況です。
4月が全国的に曇りや雨の日が多く、キャベツやブロッコリーが育つには日照量不足だったことや雨で根腐れしてしまったことなどの理由により現在の価格高騰となっています。
読売新聞によると(2024年5月20日付け)市場関係者の話ではキャベツは今がピークで出荷量が増える見通し、ブロッコリーも東北地方からの出荷が増えれば価格の押し下げが期待されるとのことです。
今しばらくの辛抱ですが、今このタイミングでできる食費の節約にはどのようなものがあるかご紹介します。
価格が安定しているカット野菜や冷凍野菜を活用する
店頭に並ぶ生鮮野菜は市場価格が反映された値動きをしていますが、カット野菜や冷凍野菜は市場価格に連動した値動きはせず比較的安定しています。このような野菜を利用することで食費の節約につなげることは可能です。
冷凍野菜(今回は冷凍ブロッコリー)は、収穫してすぐに急速冷凍しているので栄養価が落ちづらいと言われています。一方、生鮮野菜は収穫してから店頭にならび、野菜室で何日も経過すると栄養価は激減してしまうので、栄養価の面でも冷凍ブロッコリーを活用するのは良いでしょう。
また冷凍ブロッコリーは必要な分だけ少量ずつ使うことが可能なので、生鮮ブロッコリーで1株全て食べきる前に傷ませてしまったということを防げるという面でも食費の節約につながります。
キャベツやブロッコリー以外で栄養を補うには
価格が高騰している間はキャベツやブロッコリーの購入を控えるという人もいるでしょう。その場合も食費を節約しつつ栄養価が高い野菜を摂取したいものです。
大根の葉を積極的に活用する
スーパーでは葉が落とされた大根が並んでいることのほうが一般的ですが、葉がついた大根があれば迷わず購入しましょう。大根の葉は根よりも栄養豊富で、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンK、葉酸などを豊富に含んでいます。
ごま油で炒めて少量の水や酒と、醤油、砂糖、みりん、などで味付けをしたものはご飯のおともとしておすすめ。細かく切って味噌汁に入れたり、茹でておひたしにしたりしてもおいしくいただけます。
葉が硬かったり多少えぐみを感じたりする場合は、一度茹でてから上記のような使い方をすると良いでしょう。
数センチしか葉の部分(茎)が残っていない大根でも、その数センチの茎を味噌汁に入れるようにすることで栄養価は高まります。
実質半額になる豆苗を活用する
工場など室内で生産されることが多い豆苗は、天候の影響を受けづらく価格が安定している野菜の一つです。βカロテン、ビタミンK、葉酸、ビタミンCなどを豊富に含んでいます。
生のままでサラダに使ったり千切りキャベツのようにメイン料理の付け合わせにしたりすることも可能。汁物に入れたり、数本束ねて肉で巻いて焼いたりしてもおいしくいただけます。
料理に使うときは根を残してカットし上の部分だけ使い、根が浸るくらいの水を入れて毎日水を変えていくと次々と豆苗が生えてきます。2度目の豆苗はほぼ1度目と同じ程度、3度目になるとかなり減りますが少なくとも2度はいただけるので、実質半額で購入したのと同じになります。
豆苗を再生させるための容器は最近では100円ショップでも売っていますので、そのようなものを利用すると水を変えやすく便利です。
ブロッコリーとキャベツの価格が早く落ち着いてくれるのを待ちつつ、状況に応じて今回ご紹介したような食材を活用してはいかがでしょうか。