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発売から10周年の「青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」をじっくり食べてみた

オサーンカップ麺ライター
東洋水産「日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」

発売10周年の「激にぼ」

今回は、東洋水産のカップ麺「日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」をレビューします。

カップ麺「激にぼ」は、発売から10周年を迎えた恒例商品で、青森の津軽地方で親しまれている煮干しラーメンの味を再現しています。

「激にぼ」10周年
「激にぼ」10周年

東洋水産はこの商品以外にも「正麺カップ」ブランドや名店再現系カップ麺などで煮干しラーメンの味を度々再現しており、他社よりも煮干しラーメンに力を入れています。中でも「激にぼ」は歴史が古く、数年おきのリニューアルを経て10周年となっています。

ちなみに今回の商品は定価税別332円ですが、2014年の最初の発売時は230円だったので、10年の時を経て100円以上高くなっています。この間にも様々な出来事が起こり、隔世の感がありますよね。

「日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」の内容物

「青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」の内容物
「青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」の内容物

別添袋は3つで、カップには麺のみ入っています。さすが300円超えの高級カップ麺だけあって充実しています。

先入れの「かやく」
先入れの「かやく」

先入れの「かやく」袋を麺の上に開けた状態。大きめのチャーシューとメンマ、ネギが入っていました。ちなみに10年前の「激にぼ」のかやくも同じ構成でしたが、メンマやネギは今回の方が多く入っています。

「青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」完成
「青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」完成

スープは豚骨ベースの醤油味に煮干しを効かせています。カップ麺でも多くの煮干しラーメンが出ており、それらと比べても「激にぼ」というほどには煮干しが濃い印象は受けないものの、ベースの豚骨とのバランスが良く、豚骨が煮干しを引き立てています。

スープ表面の油脂にも煮干し風味
スープ表面の油脂にも煮干し風味

スープ表面の油脂は多くないですが、そこからも煮干しが香っています。スープと油脂のダブルで煮干しを効かせることにより、最後まで煮干しの味を楽しめる持続性は他のカップ麺よりも優れているように感じました。しっかりした煮干しの味を最後まで楽しめます。

「凄麺」が津軽煮干ラーメンの中でも王道系なのに対し、津軽煮干しラーメンは大きく2系統に分かれており、「激にぼ」のスープは濃い煮干しと豚骨を合わせた「濃厚煮干し系」に分類されます。全国的に有名な「長尾中華そば」や「ひらこ屋」もこのタイプ。

「凄麺青森煮干中華そば」
「凄麺青森煮干中華そば」

もう一方は、煮干しを効かせた澄んだあっさり醤油味スープが特徴の「王道系」と呼ばれる一派で、こちらはカップ麺でもヤマダイの「凄麺」ブランドで再現されています。スープの色が違いますよね。ただこの「凄麺」、煮干しが結構鋭くてそれほどあっさりはしていません。

中太のノンフライ麺
中太のノンフライ麺

麺は湯戻し時間5分の中太でストレートに近い形状のノンフライ麺。弾力のある多加水麺食感ですが、弾力は強すぎず歯切れの良さも感じられます。スープの煮干しや豚骨がしっかりしているため、多少主張の強い麺でも麺とスープのバランスは良好。

10年前の「激にぼ」ではもっと縮れが強くて細めの麺が用いられていました。10年前の麺も生麺食感でおいしかったのですが、今の麺の方が「長尾中華そば」や「ひらこ屋」の麺に近そうです。

チャーシュー、メンマ、ネギの組み合わせ
チャーシュー、メンマ、ネギの組み合わせ

具は、チャーシュー、メンマ、ネギのシンプルな組み合わせ。チャーシューは脂身の少ないタイプでがっしりした食感。メンマとネギもまずまずの量入っており、メンマとスープの煮干しは好相性でした。

10年前の商品でも具は同様の構成となっており、実際の津軽煮干しそばのお店でもその多くが同じような構成の具を使っているようです。

次の10年後もあり続けそうな商品

スープと油脂のダブルで煮干しを効かせ、最後まで濃い煮干しの味が楽しめる一杯で、何度もブラッシュアップが重ねられて発売から10周年を迎えています。

この10年でスープの煮干し感が増したり、麺が格段に進化したりしましたが、次の10年後にもきっと何かしらの変化をしながらも、安定の味を紡いでいそうです。

カップ麺ライター

カップ麺の新商品を食べてレビューするのがライフワーク。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。特にペヤングウォッチャーとして、「獄激辛」や「ペタマックス」などペヤングの新商品を追いかけています。実はスープにごはんを入れて食べるのが麺をすするより好きで最も至福の時。

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