【河内長野市】長野商店街で閉店した椿屋さんの跡地にできたハンバーグの美味しいカフェ!本当の正体はこれ
心斎橋、天神橋筋、黒門、千林、鶴見橋といった大阪市内にある一部の例外を除いて、個人店が集まって形成された商店街は厳しい現実があります。河内長野駅前の長野商店街もそのひとつ。しかし、河内長野では商店街として何か活性化できないかと努力する向きがあり、実際にいろいろな試みが行われています。
長野商店街で営業していたワインバルの椿屋さんが閉店し、その跡地に新しいカフェが1月16日にプレオープンするという情報をキャッチした私は、長野商店街に足を運びました。
画像は昨年の秋まで営業していた椿屋さんです。過去にお邪魔したことがあったので、その時の画像ですが、跡地に早くも新しいカフェがプレオープンするのです。
ところが元椿屋さんの前に来ると、まだ工事中のようですね。この日プレオープンと思っていたのですが、日付を間違えたのでしょうか?
と思っていたら、入り口前にきれいなお花が置いてあります。
「開店お祝い」と書いてあり、中に人の姿が見えます。工事中ですが、プレオープンということでお店は営業していました。
「LIVING+ただいまCafe」という名前です。看板のロゴだけをを見ると私のように「ただいまCafe LIVING」と呼んでしまうので注意しましょう。どうやらLIVINGという建物の中にあるただいまCafeというスタンスとのことです。
週替わりランチがエビカツで、煮込みハンバーグランチ、パスタランチがそれぞれ1,500円、ハンバーガーセットが800円、ドリンク付きケーキセットが600円とのこと。さあ中に入ってみましょう。
中には、クリエイティブディレクターの谷口公太さんの姿がありました。谷口さんの話では、プレオープン初日とあって特別に手伝いに来ているのだそうです。普段はひとりかふたりでお店を切り盛りするので、時間と心にゆとりのある時に来てほしいとのこと。
さて店内の様子です。店内にも花が置いてあります。谷口さんの話では、Cafe入口にクリエイターが集まれる場所を計画しており、夏ごろにクリエイティブ向け図工室として、クリエイターには欠かせない機械を入口近くに設置する事を検討しているそうです。
とりあえずテーブルに座りました。河内長野の名産品のひとつ「おおさか河内材」を使っています。
カウンターの様子です。私が訪問したのはランチタイムの終わりごろだったので、お客様も少なくなっています。ただし、映っていないだけで、お客さんの姿はありました。
メニューです。虹色のようなグラデーションを生かした独特のデザインですね。谷口さんの話では、ひとつの色の中にもいろんな個性がある、世の中の多様性を象徴しているとのこと。また明るい部分は金剛山の朝日をイメージしたと言います。
店内にはWi-Fiもあります。
カウンターなどは椿屋さん時代のものを使っていますが、新しくリニューアルしたお店は、色遣いが明るくなった感じです。大人の夜の雰囲気をメインにしていた椿屋さんと、お昼のランチとカフェをメインに考えている、LIVING+ただいまCafeさんとの違いですね。
さて、カウンターを見ると美味しそうな湯気が立ち込めています。料理を作るのは、あいさんと、中野さんです。二日目以降はこのふたりがシフトを組みながらメインでカフェ運営を行なうそうです。
あいさんは、調べると以前は寺内町の古民家で「キッチンあい」というお店を営業していたそうです。
トータルで8年ほどお店をされていたそうですが、お店を閉店後、椿屋さんでランチイベントをされていたりしましたが、今回のLIVING+ただいまCafeさんの料理を主に担当することになったそうです。
あいさんが作った週替わりランチのエビカツです。エビカツには味がついていますが、足りない場合は塩を使ってほしいとのこと。
海老のぷりぷり感がたまりません。そのままでも味がついていますが、確かに塩をつけて食べるとよりおいしさが増幅している事がわかります。
こちら、平麺のような人参や後に見えるサラダには独特のお酒のような深みを感じた酸味がありました。酸味の正体をあいさんに伺うと、ざくろ酢を使っているとのこと。こだわりを感じました。
もうひとつがハンバーグです。寺内町時代でも人気だったというあいさん自慢の一品です。
デミグラスソースが、まるで浴槽のように器にたっぷりを贅沢に入っていました。ハンバーグはもちろん、供え物のブロッコリー、さらにはご飯もかけて食べても美味しい味わい。
デザートのケーキセットです。さつまいもの米粉ケーキで、紅茶とコーヒーが選べ、通常は600円とのことですが、ランチを注文すると100円安くなります。でも、ココだけの話ですが、これは他のお客さんが注文したものを特別に撮影させていただきました。
何故そんなことをしたのかといえば、こちらのプレオープン記念を見たからです。
実は、instagramかLINEを登録するとコーヒー1杯が無料になるキャンペーンをしていたからです。
というわけで、キャンペーンでコーヒーを頂きました。非常に濃厚な味わいでした。なお、カフェの営業は9:00〜17:00(11:00〜15:00ランチタイム)です。さらに18:00~23:00間ではレンタルスペースとしての貸し出し(7,000円)も行っているそうです。
さて、この日はあいさん、中野さん、谷口さん以外にもうひとり、カフェの代表で、河内長野市商店連合会(外部リンク)の高比良会長の姿がありました。高比良会長によれば商店街の活性化の一環として今回のLIVING+ただいまCafeさんをオープンさせたとのこと。
2022年の12月にとなりのスペースにNPO法人 AREA Renovation主導による猫の絵プロジェクトが行なわれた際に、谷口さんらのクリエイターのグループと接点を持ったのです。
高比良会長は、このご縁を大切にしたいと、クリエイターの人たちと手を組んで商店街の活性化につなげたいという思いがあったそうです。
今回のLIVING+ただいまCafeさんをオープンすることで、それが実現したわけですが、そこにはもうひとりのキーマンがいました。
それは、社会福祉法人・NPO法人ぬくもりの岡田悠利さんです。岡田さんの所属するぬくもりが計画している「かわちラボ」は、子どもや地域の人の居場所を作ろうと計画中で、その場所こそが、LIVING+ただいまCafeさんの奥と2Fを活用しようという話だったのです。
カフェの奥の画像です。ドアの奥を見ると古い看板などが見えますが、現在この部分が利用できるように工事を行っているとのこと。
以前撮影した奥の部分です。昭和9年に建てられた民家の跡地をリノベーションして、ここに子どもの居場所をつくろうと岡田さんの所属するぬくもりさんは、考えているそうです。余談ですが、カフェのある建物はそれよりも早い昭和3年の建築で、元々はパン屋さんだったそうです。
2F部分も同時に工事をしていて、そこは地域の大人たちが集まることのできるスペースにしたいとのこと。そのようなこともあり、プレオープン期間は、工事を行っている場合があり、少し騒音が聞こえるかもしれません。
つまりカフェを扇の要として、クリエイター、子どもたち、地域の大人たちが、おうちに帰ってきたように気軽に利用できる空間を目指しているそうです。
だからカフェの名前に「ただいま」が入っているんですね。ちなみに3月25日に奥と2Fの工事が終わり、かわちラボの開所式が行われます。それをもってカフェもグランドオープンになるそうです。
余談ですが、NPO法人ぬくもりでは小学生から高校生を対象とした駄菓子屋さんの店主候補を募集していて、1月20日にミーティングをするそうです。商店街のスペースを使って駄菓子屋さんの店主体験はとても楽しそうですね。
その日、駄菓子屋店立ち上げのためのオープニングミーティングが市役所に併設している食堂のオンキッチンさんで行われます。興味のあるお子様や親御さんは、NPO法人ぬくもりさんに問い合わせてみてください。
というわけで、LIVING+ただいまCafeさんのプレオープン初日の様子を紹介しました。駅前にありながらシャッター街となっている長野商店街の活性化という大きな使命を帯びたカフェは、グランドオープンまで2か月ほど。それまでは、少人数のスタッフでプレ営業をされています。
心と時間にゆとりのある時に訪問して味わうランチのおいしさもさることながら、皆さんの夢と希望に満ちたお話を聞いていると、こちらまで明るい気持ちになりました。ドリンクは200円とコスパ抜群なので、気軽に「ただいま!」と立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
LIVING+ただいまCafe(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市本町9-15 長野商店街内
TEL:0721-55-4135
営業時間:9:00~17:00(ランチタイム:11:00~15:00)
定休日:日曜日
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩4分
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