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自分の欠点・短所に気付いている人いない人。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「自分の欠点・短所に気付いている人いない人」というテーマでお話したいと思います。

私は、生まれつき性格、キャラ診断でいうところの末っ子タイプです。マイナス感情が発達しています。マイナス感情が発達しているものですから、自分の欠点に直ぐに気付いてしまいます。この自分の欠点に気付いている点は、自分にとって、短所でもあり長所でもあります。
短所で言えば、自責の念に囚われやすい、長所で言えば、正しく反省出来る、です。

いっぽう私と真逆の性格、プラス感情が発達している人がいます。お母さんタイプです。こういう人は、自分の欠点に気付きません。この自分の欠点に気付いていないという点は、短所でもあり長所でもあります。
短所で言えば反省出来ない、長所で言えば明るく前向きでいられる、です。

私は、「長所を伸ばしたほうがいい」「短所を直したほうがいい」どちらの意見も熱心に聞いたことがありますが、それは人によって違うと思います。

マイナス感情が発達している人は、短所を意識して生きていることが多いので、長所を伸ばすよう意識して生きていった方がいいと思います。
逆に、プラス感情が発達している人は、長所を意識して生きていることが多いので、短所を直すようにして生きていったほうがいいと思います。

さて、話は変わって、
私は、心理カウンセラーとして、独立開業して25年目になるのですが、途中、一時期、カウンセラーとして食えなくって、営業の仕事をしたことがあります。正直、営業の仕事は、前向きで明るく積極的な人に向いていて、私のような引っ込み思案な人には向いていませんでした。

私が売る物は、高級マンションでした。そして、私が配属された支店には、泣く子も黙る、大変に怖い支店長がいました。その支店長の口癖は、「長所を伸ばせなんて嘘だ。長所なんてものは、放っておけば勝手に伸びる。大切なのは、短所を治すことだ」でした。

当時の私は、その支店長の放つ言葉がいつも新鮮に感じられ、何度も感動しておりました。そのことは、今も、昨日のことのように覚えています。
当時、支店長は、毎日のように、誰か彼かを捕まえては、叱り飛ばしていました。傍から見ていても、本当に怖かったです。でも私だけは、この支店長から、叱られたり怒られたりするようなことはありませんでした。
今、考えると、その支店長は、部下の性格を見極めたうえで、叱ったり褒めたりしていたのだと思います。

そう、私の支店長は、自分の欠点を気付いている人には、叱ることなく褒め、
欠点を気付いてない人には、欠点を気付かせるよう叱っていたのだと思います。

あなたは如何ですか?
自分の欠点に気付いている人ですか? それとも気付ていない人ですか?

あなたが自分の欠点に気付いている人ならば、自分の周囲には、自分を褒めてくれる人を配備したほうがいいです。そして、あなたが自分の欠点に気付いていない人でしたら、自分の周囲には、自分を叱ってくれる人を配備したほうがいいです。それが自分を成長させるコツです。

私の印象では、自分の欠点に気付いている人は、まあ量にもよるのですが、2割ぐらいじゃないかと思います。残りの8割の人は、自分の欠点に気付いてないのではないかと思います。
今私は、2割ぐらいの人が、自分の欠点に気付いていると言ったのですが、そのうちのさらに2割ぐらいの人が、自分の欠点を直そうと努力しています。残りの8割の人は、自分の欠点に気付いても、落ち込むだけで直そうとはしていないと思うのですが、あなたはどう思いますか?

私は10代のうちは、自分の欠点の克服することに力を入れ、20代を超えたら、自分の長所を伸ばすことに力を入れたほうがいいと思っているのですが、まあそれもケースバイケースですよね。
自分の欠点に気付いている人は、自分の長所を伸ばしていけばいいし、自分の欠点に気付いていない人は、人から指摘してもらって自分の短所を直していけばいいと思います。

というわけで、今日は、「自分の欠点・短所に気付いている人いない」というテーマでお話しさせて頂きました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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