明るい部屋で寝るだけで太る…研究結果から判明した理由とは?
睡眠の質はダイエットの成功と
大きく関係するとわかっており、
実は明るい部屋で寝ているのか?
暗い部屋で寝ているのかによって
太りやすさが変わります。
今回は研究で示された
明るい部屋で寝るだけで太ることについて
ご紹介します。
-----------------------
定期的な運動は
過剰な食欲を抑える効果があると
研究でも報告されています。
基礎代謝を上げるためにも
運動もぜひお試しください。
(5分間でベッドの上で
腹部と内ももを引き締める運動です)
-----------------------
明るい部屋で寝るだけで太る理由
2019年に行われた10年間におよぶ
追跡調査のコホート研究によると
部屋の明るさのと肥満のリスク指標の増加の
関連性が認められました。
※コホート研究…調査時点で、
仮説として考えられる要因を持つ集団と
持たない集団を追跡し、
両群の疾病の病気にかかる割合または
死亡率を比較する方法のこと。
どのくらいの明るさが
肥満のリスクに影響していたのかというと
豆電球の明るさですら
多少の影響が見られました(Park YM, 2019)。
体重5KG以上が増加するリスク
- 真っ暗…1
- 豆電球…1
- 街灯などの外光が部屋に入る…1.05
- 部屋の照明がついている(テレビも)…1.29
肥満(BMI30以上)になるリスク
- 真っ暗…1
- 豆電球…1.14
- 街灯などの外光が部屋に入る…1.24
- 部屋の照明がついている(テレビも)…1.59
これらの理由について
2つの要因があると解説されています。
1点目の要因「睡眠の不足」
部屋が明るいままで寝ると
部分的に睡眠が不足し、睡眠の質が低下します。
睡眠が不足したり、
睡眠の質が低下すると
食欲増進ホルモンのグレリンの分泌が増えます。
グレリンが増えると、並行して、
食欲を抑制するホルモンレプチンが減少し、
暴飲暴食をしやすくなります。
その結果、脂肪が増えやすくなってしまいます。
2点目の要因「体内時計」
人の眠気のメカニズムの1つには
体内時計が影響しています。
1日を活動するための覚醒力は
体内時計からも発信され、
一日の決まった時刻に増えます。
そして普段の就床時刻の1-2時間前に
急速に覚醒力が低下します。
明るい部屋で寝ることは
体内時計に影響します。
脳から分泌される睡眠に関わる
メラトニンホルモンには
催眠作用があり、光の明るさによっても分泌量が変わります。
そのため、夜に電気をつけ続けていることが
体内時計を乱す可能性が示されており、
睡眠の質が下がり、肥満のリスクが上がるとしています。
【まとめ】明るい部屋で寝るだけで太る
いかがでしたか?
電気を消すだけなら
今日からすぐに実践ができますので、
もし豆電球にしていた方は
試してみてもよいのではないのでしょうか?
これらの情報を参考に
あなたの健康管理やダイエットに
少しでもお役に立てると幸いです。
----------------------
基礎代謝を上げる運動も
ぜひ試してみてくださいね。
(肩甲骨を動かして代謝を上げやすくする
立ったままエクササイズ)
----------------------
■参考文献
Park YM, et al. Association of Exposure to Artificial Light at Night While Sleeping With Risk of Obesity in Women. JAMA Intern Med. 2019 Jun 10.