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現代将棋界の第一人者・渡辺明王将(36)4勝2敗1千日手で防衛! 永瀬拓矢王座(28)の挑戦を退ける

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 3月13日・14日。島根県大田市・さんべ荘において王将戦七番勝負第6局、渡辺明王将(36歳)-永瀬拓矢王座(28歳)戦がおこなわれました。棋譜は公式ページをご覧ください。

 13日9時に始まった対局はまず72手で千日手が成立しました。指し直し局は14日19時25分に終局。結果は113手で渡辺王将の勝ちとなりました。

 渡辺王将は4勝2敗(1千日手)でシリーズを制し、防衛を果たしました。名人、棋王とあわせ三冠を堅持し、現代将棋界第一人者のポジションを保っています。

 渡辺王将はこれで王将位を通算5期獲得。タイトル通算獲得数は合計27期で、谷川浩司九段に並び歴代4位タイとなりました。

 渡辺王将は現在おこなわれている棋王戦五番勝負であと1勝をあげ防衛を果たせば、タイトル通算28期で歴代単独4位となります。

 渡辺王将と永瀬挑戦者の対戦成績は、これで渡辺15勝、永瀬5勝となりました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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