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新青森駅で買える!おきな屋「さんぼん黒饅頭」和三盆糖蜜仕込みのお馴染みお饅頭でほっこり旅

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

旅のお供に欠かせない物。スマホ、カメラ、人によっては御朱印帖(そしてこれまた人によっては酔い止め…)など、皆さんいくつか必ずあると思います。その中でも陸路、新幹線や特急列車での移動に欠かせないものの一つと言えば、美味しい物。帰省や行楽シーズンになると、東京駅のグルメ特集の雑誌が発刊されたりするなど、列車と美味しい物は切っても切れない関係。

私は必ずといっていいほど、新幹線での移動には和菓子を持参しています。事前に購入しておくこともあれば、駅でその土地の和菓子屋さんのお菓子を購入することも。

さんぼん黒饅頭
さんぼん黒饅頭

東北新幹線の発着駅、新青森駅1階には青森市を代表する和菓子屋さんも店舗を構えており、嬉しいことに上生菓子のご用意がある場所も!その中のひとつ、青森市にて大正7年創業の「おきな屋」さん。りんごを使用した定番中の定番ともいえる和菓子のお土産もありますが、手軽な和菓子も販売されています。今回はおきな屋さんの「さんぼん黒饅頭」をご紹介。

眺めているだけで心和む色合い、シルエット
眺めているだけで心和む色合い、シルエット

キラリと光を反射する艶やかな唐茶の素肌。ふかふか、というよりはもちもちとした食感の皮は、やや薄手ながらも強かな香り立ちが印象的。

丁度良い大きさ、といいながらもうひとつ食べたくなります
丁度良い大きさ、といいながらもうひとつ食べたくなります

なぜ黒糖ではなく「さんぼん」なのかと申しますと、こちらは和三盆を結晶化させる際に分けられた蜜を使用しているため。黒糖とよばれるのは、沖縄県など南国のサトウキビを使用したもので、こちらの徳島県など四国のやや細めのサトウキビを使用したものは白下糖(しろしたとう)と呼ばれます。

たっぷりと包まれたほっこりするような甘味のこし餡に、コク深い糖蜜のキレがスッと効いたお饅頭はいくらでも食べられそう。うんうん、これこれ、と思わず二度程頭を上下させてしまいました。

ふわふわ、というとりは、もっちりとした皮
ふわふわ、というとりは、もっちりとした皮

お一つから購入できるので、ほかの銘菓とあわせて何種類かまとめてご自身へのお土産用として購入するのもおすすめです。

曇る車窓を二、三度撫でて銀世界をぼんやり眺めながら、冷たくなった指先と心を温めるかの如くお茶とお饅頭でのんびりと。なんて旅路も、乙なものではないでしょうか。

<おきな屋・新青森駅店>
公式サイト(外部リンク)
青森市石江字高間140-2
017-752-6588
9時30分~18時30分
不定休

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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