【京都市東山区】元新道小学校跡地の工事現場に突然現れる雅な空間!? 京都らしい理由に感心します
大和大路通にある京都ゑびす神社の南側には、かつて京都市立新道小学校があったのですが、児童数の減少による東山区の小中学校の統合で廃校となっていました。
2023年6月現在は「(仮称)元新道小学校跡地活用計画」として、2025年開業予定のホテルの建築工事が進んでいます。
元新道小学校の敷地は3方が道に面しており、両面が道に面している角が2つあります。大和大路通に面した南東の角がこちらなのですが、工事用の壁が隅切りされており、その中には竹の衝立を背にした石灯籠が設置されています。
南西の角はもっと華やかで、すだれを縦に配して衝立のようにしたものを背にして、色鮮やかな和傘が6本も飾られています。
桜をモチーフとしたものが多いですが、水色の傘は藤の花をあしらっており、薄桃色の傘は無地とデザイン性にアクセントが加わっています。
敷地の西側の新道通りは、東は元新道小学校、西は宮川町歌舞練場の工事がされているので、両面真っ白な壁が続いています。ちなみに先日お伝えした「cafe grayish green」は、この道を北に歩いてすぐにあります。
宮川町歌舞練場の土地の北東側も隅切りがされており、その中にはすだれを縦に配して衝立のようにしたものを背にして、野点傘に緋毛氈が敷かれた席が飾られています。
工事現場の防護壁に絵が描いてあるのはたまに見るのですが、祇園の宮川町付近は観光地であるとともに景観条例が施行されている地域で、外観なども厳しく制限されています。そのため、工事中の外観も防護壁は真っ白で隅切りに雅な飾りをしているようで、「さすがに京都の由緒ある観光地だな」と感心しました。