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【ライフログ】日テレやNHKでも話題!手書きのライフログの本当の価値は、“集中力”にあるのです

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手
EDiTのライフログ用手帳

 このYahooニュースでも何回か取り上げているライフログ。もともとはデジタルに由来することは別の記事でも紹介しました。

 さてでは、手書きのライフログの本当の価値はどこにあるのでしょうか。

 こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。

 今回は手書きのライフログの本当の価値について考えてみたいと思います。

デジタルなライフログは手軽で正確

 例えばスマホでやるライフログは、本当に一瞬一瞬のことを記録できます。

 ライフログアプリだと、何時何分から何時何分までなにをやっていたのかを細かく記録できます。もちろんその分人間の操作が必要ではあります。

 あるいは、カメラロール自体を見たり、1日分をクラウドサービス上にアップして眺めるのならばもっと手軽です。

 また、Googleマップアプリの軌跡などもそれですね。とくに意識することなく移動の履歴を地図上で確認できます。

紙の面と向き合う

紙のライフログの一例。項目こそ設定されているが、逐一頭の中から絞り出す必要はある。
紙のライフログの一例。項目こそ設定されているが、逐一頭の中から絞り出す必要はある。

 これに対して紙の記録媒体でやるライフログはもっと、原始的かつ恣意的です。

 まず手を使って紙の面に記録をする必要がある。なにをしたのか、どんな状態だったのかを思い出す必要がある。それを逐一ペンで紙の面に記録する必要があるわけです。当然のことながらそのために時間をとる必要があります。

 ですが、アナログのライフログの意味はその時間に記憶をたぐりながらペンを動かすこと自体にあるのです。

 そこで自分と徹底的に向き合うこと自体に紙のライフログの意味はあると思います。

 つまり自分が経験したり感じたりしたことを頭の中から絞り出すこと自体の中に、紙のライフログの意味はあるのだと思います。

 それは同時に、デジタルツールから離れて自分と向き合うことでもあるわけです。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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