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【退職後の安心】認知症予防に役に立つ余暇活動【介護福祉士が漫画でわかりやすく解説】

最近の若者の憧れの生き方が『FIRE』だそうです。

FIREとは『Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)』の略です。

若いうちに不動産や株などで財産を成して、会社を辞めて悠々自適の暮らしなんて、ほんとうに羨ましいですね。

しかし早期退職には、ある危険が潜んでいます。

退職が遅いほど認知症になりにくい

『退職を1歳遅くするごとに、認知症のリスクが3%低下する』という研究報告があります。

高齢まで働く人のほうが、早期退職の人よりも認知症になりにくいということです。

年齢が進むとともに見えてくる、定年、退職後の生活。

迫り来る認知症の恐れ・・・

仕事以外に、認知症を予防する手立てはないのでしょうか。

認知症予防効果のある余暇活動

認知症のリスクを低下させる、退職後の余暇活動も研究されています。

特に頭を使う活動は、認知症予防効果が高いようです。

具体的には、読書パズル楽器演奏、囲碁などのボードゲームが効果的です。

これらを週6時間以上、1日に1時間程度行うことで、認知症の発症を予防できたというデータがあります。

たとえば読書が好きならば、絵本の読み聞かせはいかがでしょう。

読書に加えて、声を出すこと、子どもたちとの交流、クループ内での役割を持つことなど、さまざまな効果が期待できます。

イヤイヤでは効果なし

頭を使う余暇活動がいいといっても、本当にやりたいと思って参加しないと効果がないようです。

たとえば、ボランティア活動にイヤイヤに参加している高齢者は、参加していない人と同じくらい生活機能低下のリスクが高まるそうです。

仕事を続けることが難しくなっても、自分の得意なことや好きなことを通して、楽しく社会参加を続けていく『シームレスな移行』が大切だといわれています。

ひとりひとりにふさわしいライフスタイルがありますね。

退職後に、どんな生活を送りたいのか想像してみましょう。

自分の能力や好みに応じた、楽しめる趣味や活動を見つけて、生きがいのある生活を続けていきたいですね。

参考文献:あたまとからだを元気にする MCIハンドブック 国立長寿研究センター 2022年

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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