ウクライナ地名のカタカナ表記はウクライナ語由来に変更します
2月24日、ついにロシアがウクライナに侵攻しました。戦禍は東部ウクライナだけに止まらず、全面攻勢が始まっています。ウクライナ全土が航空攻撃やミサイル攻撃に晒され、全面戦争が開始されてしまいました。
このロシアの侵略行為に対して抗議の意味を込めて、今後はウクライナの地名のカタカナ表記をウクライナ語の読み方に由来にしたものに変更したいと思います。日本ではウクライナの地名はソ連時代の影響でロシア語の読み方が由来のカタカナ表記で広まっていますが、これを止めます。ウクライナの土地はウクライナ語由来の読み方をするべきだと考えます。(ただし、あくまで私個人がこうするという宣言です。)
なお2019年に在日本ウクライナ大使館が「ウクライーナの地名の正しいスペルと使用法に関する公式ガイド」を出しているのですが(※現在ウクライナ政府関連サイトはロシア軍のサイバー攻撃を受けており、閲覧し難い状態です)、ウクライナ語の発音に忠実過ぎてキエフが「クィイヴ」などカタカナ表記としては少し無理があるように思えます。そこで同年の「ウクライナの地名のカタカナ表記に関する有識者会議」報告では、日本でも受け入れやすそうなカタカナ表記が提唱されています。
ウクライナ国営通信社「ウクルインフォルム日本語版」のウクライナ地名のカタカナ表記は、有識者会議で提唱されたカタカナ表記が採用されているようですので、こちらに倣うことにします。
- 露語(宇語)
- キエフ(キーウ)
- ハリコフ(ハルキウ)
- オデッサ(オデーサ)
- リボフ(リヴィウ)
- ニコラーエフ(ミコライウ、ムィコラーイウ)
- ザポロージエ(ザポリッジャ、ザポリージャ)
- ドニエプル(ドニプロ)
- ドネツク(ドネツィク)
- ルガンスク(ルハンシク)
- ドンバス(ドンバス)
- マリウポリ(マリウポリ)
- スーミ(スーミ)
- ロブノ(リウネ) ※ロブノは古い伝統的な地名
ただし有識者会議で提唱されたカタカナ表記はまだメディアや一般に普及していないので、これが絶対に正しいというわけではありません。とりあえずロシア語由来ではなくウクライナ語由来で地名をカタカナ表記してみようという段階です。
まだ慣れていないので書き間違うかもしれませんが、今後はウクライナの地名はウクルインフォルム日本語版の記事に書かれているカタカナ表記を使っていきたいと思います。
ロシア政府の荒唐無稽な主張「ウクライナのハリコフに米軍THAAD配備の動き」(2022年2月8日)
この2月8日の記事でロシア語由来のカタカナ表記を最後とし、今後は「ハリコフ」はウクライナ語由来のカタカナ表記「ハルキウ」とします。
追記:2022年3月31日、日本外務省がウクライナの地名をウクライナ語による読み方に基づく呼称に変更しました。
なお私の個人的な思いですが、チェルノブイリだけはこれまで通りチェルノブイリのままで呼び続けてもいいような気はします。
露語:チェルノーブィリ
宇語:チョルノービリ