【韓国ドラマ】ピョン・ウソク主演「ソンジェ背負って走れ」|日本でも人気の理由&ロケ地“水原”とは
キム・スヒョン×キム・ジウォン主演の「涙の女王」が、あの「愛の不時着」(最高視聴率21.7%)を超える視聴率24.9%(ニールセン・コリア全国有料世帯基準)を記録し、tvN(CJ ENMが運営するテレビチャンネル)歴代1位となったのが、ことし4月のこと。
日本でも「涙の女王」ロスとなる韓ドラファンが急増したなか、今度はその「涙の女王」と同じtvNで放映された韓国ドラマ「ソンジェ背負って走れ」に視線が注がれています。
韓国では去る5月28日に最終回を迎え、最高視聴率こそ5.8%と「涙の女王」にはとても及びませんでしたが、回を増すごとに注目され、主演を務めた俳優ピョン・ウソク(ビョン・ウソク)さんの人気はうなぎのぼりです。
「ソンジェ背負って走れ」は、どのようなドラマなのか。そして、多くの韓国ドラマや映画のロケ地としても有名な街・水原(スウォン)とは。はやくも「ソンジェ背負って走れ」のロケ地巡りをしてきたというトラベルブロガーにも話を聞きました。
■韓国ドラマ「ソンジェ背負って走れ」とは
韓国ドラマ「ソンジェ背負って走れ」は、生涯を終えた男性トップスターと推しを生かすために過去に戻って奮闘するオタクのファンタジーロマンスです。2024年4月8日~5月28日にtvNで放映された16話編成の月火ドラマで、作家キム・パン氏のウェブ小説「明日の一番」を原作とし、ドラマ「女神降臨」のイ・シウン氏が脚本を手掛けました。主演を俳優ピョン・ウソクとキム・ヘユンが務め、ソン・ゴニ、イ・スンヒョプ(N.Flying)などが脇を固めています。
【ストーリー】
15年前、不慮の事故を経験し、生きる気力を失くしたイム・ソル(キム・ヘユン扮)。偶然つながったラジオから聞こえるバンド「ECLIPSE」のボーカル、リュ・ソンジェ(ピョン・ウソク扮)の言葉に救われ、彼の熱狂的なファンとなる。2022年の大晦日、ソルが待ちに待った「ECLIPSE」のコンサートが終了する。その帰り道、ソルはソンジェと偶然出会うのだが……。数時間後、ソンジェが亡くなったというニュースが飛び込んでくる。家を飛び出したソル。すると、ソンジェが生きている2008年にタイムスリップしていた。推しとの未来を変えることはできるのか!?
「ソンジェ背負って走れ」5分ハイライト映像(tvN公式より)
■「ソンジェ背負って走れ」が日本でも大人気!その理由は?
韓国ドラマ「ソンジェ背負って走れ」が日本でも人気を博している理由のひとつに、俳優ピョン・ウソクさんの存在があります。
ピョン・ウソクさんは2016年に「ディア・マイフレンズ」でドラマデビューしたモデル出身の俳優です。32歳。代表作はドラマ「青春の記録」(2020/tvN)や映画「20世紀のキミ」(2022/Netflix)など。身長189cmという抜群のプロポーションと爽やかな容姿で、特に女性視聴者の心をわしづかみにしているのです。
オーディションに落ちまくっていたというピョン・ウソクさんですが、「ソンジェ背負って走れ」では10~30代のキャラクターを見事に演じ分けています。また、相手役のキム・ヘユンさんとのケミストリー(相性がよいこと)も話題で、“韓ドラの新ケミカップル誕生”とまでささやかれているほどです。
また、青春物やタイムトラベル作品が好きな人=韓国ドラマの設定でよく見る刺激的な展開が苦手な人に好評を得ているようです。ウェブ小説の人気作家とヒット作を生み出す脚本家のタッグという点でも、期待する声が高まったのでしょう。
さらには、アメリカやフランス、イギリスなど109カ国で1位を記録。日本のOTTコンテンツ・プラットフォームU-NEXT(ユーネクスト)でも、ドラマ部門1位を獲得しました。そして、米ニュース雑誌「TIME」が「ことし最高のKドラマ」と紹介したことからも、世界的に注目を浴びるきっかけとなりました。
■「ソンジェ背負って走れ」のロケ地“水原”
韓国ドラマ「ソンジェ背負って走れ」は、漢江(ハンガン)、東大門(トンデムン)といったソウルの名所や仁川(インチョン)にことし3月にグランドオープンしたばかりの新エンターテインメント施設「インスパイア」、春川大橋(江原特別自治道)、水原などで撮影をおこなったといいます。そのなかでも特に、水原のロケ地がいま、話題なのだとか。
水原は、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」(2003/MBC)や「イ・サン」(2007/MBC)、「その年、私たちは」(2021/SBS)など、数多くの作品のロケ地としても知られています。
そんな水原に、「ソンジェ背負って走れ」のロケ地巡りをしてきたというトラベルブロガーのmiraさん。日本人観光客はまだ少ないようですが、海外からの韓ドラファンを多く見かけたそうです。
「ドラマ前半の高校時代の背景が特に好きだったため、舞台となった水原に行ってきました。校舎のシーンはソウルの高校で撮影されましたが、主人公2人の家や登下校時に歩いていた道などは水原にあり、ほとんどが徒歩で回れる距離に集中していました。水原の街は、昔ながらの雰囲気もありながら、リノベーションされたおしゃれなカフェがたくさんあり、夜は城郭のライトアップも美しいので、ロケ地巡りでなくとも昼夜問わず楽しめる街だと思います。特にロケ地でもある“華虹門(ファフォンムン)"の夜のライトアップは必見です!」(miraさん)
【参考】「愛の不時着」超えの視聴率!「涙の女王」最終回を韓国で視聴&ロケ地巡りをしたファンも
水原は、ソウル駅から地下鉄1号線に乗り1時間ほどで到着する、ソウル近郊の都市。水原華城(スウォンファソン/ユネスコ世界文化遺産)や水原カルビが観光名物となります。歴史的、かつ静かでのどかな場所が好きな方にもおすすめですよ。ロケ地巡りを機に、韓国の地方都市を楽しんでみてはいかがでしょうか。