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秋はソロ温泉へ!「ひとり旅で得られること」6つ。人に振り回されない「主導権」、決断から得る「自信」…

高橋一喜温泉ライター/編集者

気温が下がり、各地で紅葉も見られる秋は、旅のベストシーズンである。ひとり温泉旅の計画を立てている人もいるかもしれない。

家族や友人と出かける温泉旅は楽しい。「感動や思い出を共有できる」「さびしくない」のは、同伴者がいる旅の魅力といえるだろう。

しかし、ひとり旅だからこそ得られる魅力がある。そこで今回は、ひとりで温泉旅(ソロ温泉)に出かけることで得られることを6つ紹介したい。

①他人に振り回されない「主導権」

誰かといっしょだと、行き先は相手の意見に左右される。どうしても声が大きい人の意見が通りがちだ。声の小さい人の意見はたいてい通らない。温泉を堪能したいのに、温泉のない観光地に出かけることになったら、それこそ悲しい思いをする。みんなが相手に気を遣った結果、誰も興味のない最大公約数的な観光地に落ち着くこともよくある。ソロ温泉は人生の主導権を自分の手でしかりと握ることができる。

②自分のタイミングで動ける「気軽さ」

複数人での旅は、スケジュール調整に苦労する。たいていは連休や週末に予定を合わせることになるが、かなり先の日程に落ち着くことも少なくない。「仕事が落ち着いたから明日、温泉に出かけよう」という気分のときは、自分の心に正直に行動に移することができる。フットワーク軽く動ける「気軽さ」はソロの強みである。

③相手に合わせる必要がない「自由さ」

ソロ温泉なら、旅先でどう動くかは自由だ。自分の責任で決められる。だが、いっしょに行く人がいれば、相手の希望や都合を聞かないわけにはいかない。自分のペースで行動できないと、どっと疲れてしまう。旅の間くらい、ふだんの人間関係から自由になって、好き放題に振る舞いたいものである。

④人間関係やSNSから距離を置く「ひとりの時間」

ソロ温泉の醍醐味のひとつは、ひとりの時間をもてることだ。現代人は会社や家、SNS上で人間関係に縛られがちである。もちろん、自分ひとりだけで生きていくことはできないが、たまには人間関係のしがらみから自由になって、自分を見つめ直す時間をもつことも大切である。

⑤孤独な旅だからこその「思い出」

一人は孤独というイメージだが、ひとりゆえに現地の人に話しかけられて、コミュニケーションが始まることが多い。特に湯船の中では、「どこから来たの?」と会話が始まることが多い。地元の人との交流は忘れがたい旅の思い出になる。

⑥決断の連続から得られる「自信」

ひとり旅を実行する場合、当たり前だが、行き先や旅行プランなどをすべて自分で決めて、自分の責任で動く。基本的に誰かに頼ることはできない。意外と日常では体験できないことだろう。しかし、ひとり旅の過程で小さな決断を繰り返すことによって自己肯定感が生まれ、自信がもてるきっかけとなる。「今の自分を変えたい」という人には、ひとり旅がおすすめである。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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